2017年8月-この人のセニョ〜ム さばた ちあき さん

さばた ちあき さん
向上心を忘れず、自分のセンスを信じ抜くこと。
良いと思うことは、やり続けること。

ヘアメイクアーティスト。ヘアサロン「Chardon Tokyo」代表。和歌山県生まれ。高校卒業後、サラリーマンを経て、神戸のサロンに従事しながら美容資格を取得し、ファッション誌のヘアメイクアーティストを志して上京する。サロン勤務の傍ら『家庭画報』などの撮影現場でアシスタントを務めた後に独立。
96年、パリのサロンで7ヵ月間の研修を終え、再び東京に戻るも、1年後には渡仏を決意し、8年間のパリ生活の後、2013年に来馬。。

「パンとチーズと生ハムとワイン。セーヌ川を眺めながらのピクニックは最高でした」とさばたさん。パリ在住の日本人を相手に、出張美容師として生計を立て、ファッション誌やショーでのヘアメイクの仕事だけでは生活ができないことにジレンマを感じる日々。セーヌ川畔でのピクニックは、さばたさんの心を癒し続けたが、それはやがて現実逃避の術となってしまった。毎日淡々と美容師としての業務をこなすも、ヘアメイクアーティストとしての将来は見えず、ピクニックや仲間との楽しい時間にどっぷりと浸ってしまったのだ。時は流れ、4年が過ぎたある日のこと。96年の渡仏のきっかけをくれた親友が「このままでいいのか?」と疑問を投げかけ
た。その言葉はさばたさんを奮い立たせた。なんのツテもアテもないパリ。さばたさんはフォトグラファー、スタイリスト、モデルを集めてテスト撮影を行い、作品を増やしながらポートフォリオを作成。それを手に業界へ自らを売り込みに行ったのだ。次第に仕事が増え、その実績が新たな人脈を育み、アート本『LOOKS』(Editions PC社)を仲間と共著でフランスの出版社より発行。数々のチャンスを着実にものにし、経験を重ねたのだ。パリでの8年間はとても充実し、自分の信じるセンスを活かせたという。
東京に戻り、フリーランスで『ヴォーグ』や『シュプール』などのファッション誌の撮影や海外ブランドのショーで活躍すること6年。仕事は軌道に乗るが心は晴れない。東京での仕事や生活を窮屈に感じ、パリでの自由な生き方が恋しくなったのだ。リーマンショックや震災の影響で仕事が減ってきた頃、再びパリへ戻ろうと心に決めた。今回は1人じゃない、家族も一緒だ。パリのサロンから仕事のオファーを受けるが、なかなか就労ビザが下りなかった。そんな折、仕事仲間の紹介でマレーシア人フォトグラファーと出会った。とにかく日本から出たかったさばたさんは、ファッション誌の仕事も両立できるヘアサロンでの就職を決め、2013年に来馬。それから1年半後、2015年12月末に「Chardon Tokyo」を設立。右も左もわからないマレーシアで、一から立ち上げたヘアサロンだ。数々のセレブリティのヘアメイクを手掛けるアーティストとはにわかに信じがたい、朴訥な人柄のさばたさん。サロンではディレクタースタイリストとしてカットからシャンプー、ヘアケアまでじっくりとお客さんに向き合う。Chardon
Tokyoにはさばたさんの思いがたっぷり詰まっている

2017/08/03 | カテゴリー:この人のセニョ~ム

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