2018年3月-この人のセニョ〜ム 坪野香梨 さん

坪野香梨 さん
米国留学、外資系企業を経てマレーシアで起業
「直感を信じて、一番面白いものに挑戦する」

1978年、東京都中野区生まれ。米国・北テキサス大学卒業。専攻はビジネスコンピューター。大学卒業後は日本HPでITエンジニアとして働く。2010に年来馬しDELLマレーシアに勤務。13年、日本のメールマーケティングシステム開発・販売エイジアの販売代理業務を開始、マレーシアで同社メール配信システムの構築・運用などに携わる。現在、同社子会社「エイジアマーケティングマレーシア」の代表取締役。

「人生で選択に迷ったら、自分の直感に従うこと。一番面白そうなものを選んで挑戦すると、思いもよらない景色が見えてきます」と語るのは、坪野香梨さん。マレーシアでウェブマーケティングビジネスを展開する会社の社長さんです。
米国の大学を卒業後、日本でITエンジニアとして働いていた坪野さんが来馬するきっかけとなったのは、2008年に起きたリーマン・ショックでした。
「世界的な景気後退で仕事の安定性に不安を抱くようになりました。せっかく英語を喋れるようになったのに全く使ってない自分にも気付き、『一度きりの人生、違う環境でチャレンジしよう!』と、マレーシアで働くことにしたんです」。
日本の先輩の紹介で入ったDELLマレーシアでは、企業のITインフラを立ち上げるプロジェクトマネジャーとして勤務。日本と違って時間に余裕があり、副業も禁止されていなかったので、傍らで自らの事業も始めることに。ほどなくして日本のメールマーケティングシステムを開発・販売するエイジア社と出会い、同社の「WEBCAS(ウェブキャス)」という製品の販売業務を請け負うようになりました。
ウェブキャスは、CRMと呼ばれる顧客関係管理のアプリケーション。メールマガジンやアンケートなどのデータを短時間で大量に送ることができるのが最大の特徴。
「既存のシステムやデータベースとの接続も良く、安全管理もしやすいです。このようなアプリケーション開発の実績と経験がある会社はあまりありません。ITインフラが急速に整ってきたマレーシアで広めていきたいと思ったんです」。
坪野さんの予感は的中。ウェブキャスの導入先はここ数年、大手小売をはじめ中堅企業でも増え続けているそうで、今年春からは、マレーシアのBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)専門会社と戦略パートナー契約を結び、政府機関や金融機関向けに新たなメール配信サービスをスタートさせることになりました。
「マレーシアでは近年、公務員の給与明細や銀行口座の取引明細といったデータをメールで配信するようになってきています。個人情報保護法厳格化の流れもあって、金融機関ではより効率的で安全な運用体制を求めています。今回の取引で実績を積めば、東南アジアの他の国でも新しいチャンスが生まれてくるでしょう。こんな展開は数年前には考えられませんでした、人生って何が起こるか分かりませんね」。

2018/02/27 | カテゴリー:この人のセニョ~ム

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