ぶどう酒百味旅 ~最初のひとくち 想いの滴~ 第9回

【紫音のおすすめワイン】
ヨーロッパ以外のワイン

「ナウリーダーVSニューリーダー」をご存知の方は、私と同じ昭和世代のプロレスファンですね。これ当時の絶対王者A.猪木に次世代の長州力や藤波・前田が勝負を挑んだ「プロレス世代抗争(1987年/昭和62年)のことです。ということで、今回はワイン界における「世代抗争」のお話、「パリスの審判」というワイン界を震撼させた一大事件について解説してみます。
この事件が起きたのは1976年のことです。「最高のワインは歴史と伝統のあるヨーロッパでのみ造られる」というのが当時ワイン業界の常識でした。その世界最高峰の筆頭であるフランスワインに、当時全く無名のカリフォルニアワインがブラインドテイスティングで戦いを挑むというイベントが、フランスパリで行われました。審査員は全てワイン業界を代表するフランス人。対決に出されたフランスワインは全て誰もが「世界最高」と認める赤白銘醸ワイン。一方のカリフォルニアワインと言えば全くの無名ワインばかり。そしていざ対決。待ち受けていたのは、ワインの世界がひっくり返るような結末、赤白共に一位になったのがカリフォルニアワイン。世界の常識がこの瞬間崩れ落ちました。

 
 

【ワインに合わせて】

この「パリスの審判」という事件があったからこそ、今世界中で最高のワインが造られ認知されていると言っても過言ではありません。アメリカのワイン生産者に限らず、ワイン造りの歴史と伝統を持ち合わせていない国々(豪州他)の生産者が「我々にもフランスに負けない偉大なワインが造れるはずだ」と、この事件をきっかけに自信をつけました。ワイン産業が新しい時代にシフトしたのが、この「パリスの審判」の意義です。
私は紫音というレストランにおいて「ワインに対する常識」というものをあまり考えません。「ワインにはこれが合う、合わない」とお客様に押し付けることは望みません。ワインと好相性であるチーズや生ハムを提供する傍ら、味噌キュウリや焼き明太子などといったメニューも置いています。飲んでみて、つまんでみて「これ合うな」「これは合わない」なんて感じで、飲まれる方々が自由にワインを楽しんで頂ければ良いと考えています。こうでなければいけないという「常識」なんて存在しません。マレーシアでの生活、ワインに触れる機会も多いでしょう。自由気ままにワインを楽しんで下さい。
 
 

【塩見さんの一言】
ワインとプロレスに共通することは「ほどほどのルールのなかで、とにかく楽しむこと」ですね。

 


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2019/10/01 | カテゴリー:ぶどう酒百味旅

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