pandai パンダイ = 上手に~する

pandai パンダイ = 上手に~する

最近マレーシアの子供たちの間では、ベイブレードという独楽回しが流行っているようです。もともとは日本のアニメが発祥のようで、独楽の形もモダンで格好よく、回すための紐ではなく専用の器具があります。
4歳の甥っ子がとても上手に遊んでいたので、「pandai=上手だね」と声をかけてみる。夫は自分もやってみたくなって、甥っ子に貸してと頼む。最初は自分が遊びたいのにと渋っていたけれど貸してくれて、夫は「pandai=いい子だね」と言う。ところが夫は上手に独楽を取り付けることができなくて、いざ回してみてもスピードが足りなかった。4歳の甥っ子がエラソーに夫に教示する。子供なりに角度やら強さやらを考えているようで「pandai=賢いね」と私はつぶやく。
日常的によく使うpandaiなのですが、日本語訳に悩みます。テキストでは「賢い」という訳が一般的。でも常に「賢い」という訳が当てはまるわけではない。かつて外国語のある生活を全くしたことのなかった私が、今の暮らしの中で悟ったことは直訳1つで済ませてはいけないということです。第5回コラムで登場した「sedap」も「美味しい」という直訳だけでは説明しきれない人間の感覚が含まれていましたよね。
また、日本語の「賢い」は、知恵があるとか考え方が鋭いとか、それなりにレベルの高い褒め言葉です。マレーシアでは、上手に車をバックで駐車できたとか、そんな時でも全て「pandai」ですから、やっぱり「賢い」レベルじゃないと思うのです。それでタイトルには一番近いと思われる「上手に~する」を採用したのですが…。
ある日マレー人の友人に「pandai
※memandu?(パンダイ ムマンドゥ?)」と聞かれました。私、マレーシアで必要に迫られて嫌々運転している、そんな程度の技術しか持ち合わせていないため、「いやあ、とりあえず運転はするけどpandaiじゃないよ」と答えました。きょとんとしている友人。実はpandaiは「~できる」という意味にもなって、友人はただ「運転できるの?」とシンプルな質問をしただけだったのでした。
賢い>上手>できる。レベルは違えど、どれもプラスの意味なので一括り。pandaiだけで済ませられるという点で便利な言葉ともいえるし、日本語で訳そうとしたらややこしい言葉とも言えますね。

※ memandu→運転する

 

2019/07/01 | カテゴリー:わくわく!マレー語の暮らし

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