アンナ先生の健康アドバイスー第7回

 

麻疹(はしか) ってなに?

麻疹は、麻疹ウイルスによって引き起こされる伝染性の高い感染症です。麻疹ウイルスの感染力は非常に強く、飛沫感染に加えて空気感染するため、マスクや手洗いだけでは予防できません。麻疹ウイルスに感染すると、10〜12日間の潜伏期を経て、発熱、せき、鼻汁などの風邪のような症状、目やにや目の充血に続き、39℃以上の高熱と全身に発しんが広がります。また、免疫が低下しやすくなるため、他の細菌やウイルスに感染し、肺炎や中耳炎などを合併することがあり、脳炎を発症することもあります。麻疹にかかると免疫力が低下し、回復するまでに1ヵ月ほどかかるとされていますので、その間は通常よりもいっそうの注意が必要です。
マレーシアでは、麻疹感染者が近年増加しています。マレーシアは、麻疹の症例数が多い国のなかで10位に位置します。感染増加の主な原因は、MMR予防接種の接種者が少ないからです。
予防接種をすれば、95%程度の人が麻疹ウイルスへの免疫がつくと言われています。また、2回の接種を受けることで、1回目の接種で免疫がつかなかった場合でも免疫をつけることができます。マレーシアの予防接種プログラムは2015年までは、1歳の時に初回の接種、その後7歳の時に追加接種を行っていましたが、2016年以降は、生後9ヵ月時に初回接種し、その後、生後12ヵ月で追加接種となりました。接種時期の変更は、こどもたちが麻疹に確実に感染しないようにするためです。
日本でも、麻疹の予防接種は2回受けることを義務付けられています。対象年齢での予防接種を強くお勧めします。

プロフィール
アイルランド・ダブリン大医学部卒(MBBCHBAO取得)。小児科、産婦人科、麻酔科、救急科、皮膚科、整形外科での経験を経て、2018年にのぞみクリニックを開業。自身も母親という立場から、こどもや女性にも優しいクリニックが信条。


A1-9-3, 9th Floor, Arcoris Business Suite, 10, Jalan Kiara, Mont Kiara, 50480 Kuala Lumpur
Tel: 03-6411 1234
LINE: 012-6411-900

2019/05/04 | カテゴリー:アンナ先生の健康アドバイス

このページの先頭へ