「コタキナコのボルネオ探検」②

 世界中から登山者や自然愛好家が訪れるキナバル山(4.095 m)は、『先祖の霊が眠る山』として、カダザン・ドゥスン族の人々に崇められています。頂上には、ボルネオを創造した“ キノリンガン” という神様が住んでいると言われる伝説があり、その娘である美しく聡明な少女“ フミノドン” は、人々が作物を得て平和な暮らしができるように、大地に捧げられた生贄として知られています。そのフミノドンの身体は、バナナやとうもろこし、ココナッツや生姜、そして野菜や穀物に姿を代え、いまだに豊かな台地の恵みをもたらしています。

 皆の暮らしのために生贄となったフミノドンを敬い、収穫に感謝し、米の精に豊作を祈る祭事“ ペスタ・カァマタン”(収穫祭)は、毎年5月を通してサバ州全体で行われ、街に出て居る人々も皆田舎に帰り、祝いの祭りに参加します。大昔に行われていたその年の生贄選び(村一番の娘を選び捧げる)の行事は、収穫祭の女王選びとして姿を変え、各村や地区から勝ち上がってきた娘たちは、5月30 日& 31 日に行われる州レベルの収穫祭の最終審査に臨みます。

 この収穫祭の女王選びは単なるミスコンとは違い、フミノドンのスピリットを受け継いだ民族の象徴を選ぶもので、容姿や知性、才能、民族衣装の着こなしはもとより、サバ州の伝統文化の知識、そして民族に対する誇りと愛情の深さが、選考の対象となります。

 収穫に感謝しフミノドンを想いながらご飯を食べると、より美味しく感じられるんですよ!

 

コタキナコ

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