2010年4月-ベトナム戦争の泥沼、現代社会の閉塞性、月や火星の人工物

×月某日 

 今月は1件、来月は2件の奥地での植林がある。今月の植林は、木材関係業界の親睦団体に属る社長や重役たち16名が1日だけ実施する軽い植林だが、1999年以来毎年実施しているから、今年で12回目となる。最初は私が駐在していたKLで、2000年はパハン州レンビン、第3回からは、私のサバ州への里帰りに伴い、ずっとサバ州で実施している。

 これから忙しくなるから、今のうちに分量の多い本の読書を片付けようと、ハルバースタムの『ベスト&ブライテスト』(サイマル出版会)に取り掛かる。全3巻のそれぞれの巻が300ページ以上あり、読み通すのは大変だが、非常に読みやすい。ケネディ大統領自身を含めて文字通り東部エスタブリッシュメントの最優秀のエリートばかりで固めたケネディ政権、それを引き継いだジョンソン政権が、どのようにしてベトナム戦争の泥沼に陥っていったのか、ジャーナリストの著者が、米国社会の病巣を容赦なく抉り出している。後年のブッシュJr. 政権の迷走ぶりを見ていると、歴史は繰り返すと言う感を強くする。

×月某日

 コタ・キナバルが、マレーシアで7番目の City に昇格してから、今年で10年になるのを記念して市役所講堂で開催されている、市の歴史を辿る写真展を見に行った。思った通り、州立博物館の展示物と似たり寄ったりだったが、いくつかの新発見はあった。コタ・キナバルは、狭いマングローブの海岸を埋め立てていき、現在の規模となったことがよくわかる。

 マングローブの浜は砂が少ないので、コタ・キナバルの海岸やリゾートの砂も、よそから運ばれてきたのだろう。逆に砂が多過ぎる場所も困りもので、安部公房の『砂の女』(新潮文庫)では、砂に閉じ込められた空間の中の家に住む女性と、彼女に取り込まれた男性の生活を通して、現代社会の閉塞性を描いている。安部公房が、日本の作家として海外で最も人気が高いのは、閉塞的状況が全世界的な問題だからだ。マレーシアでも、農村地帯での近親相姦や麻薬中毒者の増加から、その状況が進行していることを物語っている。

×月某日

 最近、太陽系外の惑星の発見が相次いでいるようだが、今の科学技術レべルでは、木星型惑星のような、大きいサイズの惑星だけで、地球型惑星のような岩石でできている惑星の発見はまだないようだ。そして、生物や人工物が存在している証拠も見つかっていないとされる。でも、何のことはない。月や火星には、昔から人工物がわんさとあるのだ。

 コンノ・ケンイチ、伊達巌、ジェフ・チャレンダー共著『異星文明の巨大証拠群』には、NASAの公開写真やインターネットからのそうした証拠写真が全ページ写真入りで分析、紹介されている。有名な火星の「顔」のことも、もちろん出ている。コンノ・ケンイチはNASAに保管されている、月面で活動するUFOの生の写真を世界で初めて公開したことで有名であり、伊達巌のサイトは、それこそ異星文明の証拠写真で満ちている。先入観からそれらを頭から否定してかからず、まずは謙虚に事実を直視することだ。

三好良一

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