2015年10月−日本の女系天皇の時代、ケネディ暗殺を遂行した米国犯罪 組織、戦争の時代・昭和

サバ州では、弥生時代までは風俗・習慣・宗教は日本と似ていたが、やがて日本では外来の異民族が政権を取る過程で戦争が頻発し、平和な伝統生活が2000年近く続いた。

X月某日

dokusho 日本の古代には、女が祭祀を担当し、男が政治を仕切った。7世紀以降に推古、皇極・斉明、持統、元明、元正、孝謙・称徳と、6人8代の天皇が出た。梅原猛『海あま人と天皇上・下』(新潮文庫)は、この女系天皇の時代を扱い、中国の皇帝制とは違う日本独自の天皇制に潜む哲学や思想を扱っている。彼女らは自分の血統を、多くは孫の子孫に伝えるための中継ぎ役を務め、孝謙天皇は、恋人の僧・道鏡に皇位を譲ろうとして大騒ぎになった。

文武天皇の妻は藤原宮子だが、彼女は実際には藤原氏の子女ではなく、伊勢の海あま人の子だという説は、地元では、大蛇に化けた女が、若い僧が隠れた鐘に絡みつき、鐘ごと焼き殺したとする「安珍・清姫」の伝説とからめて信じられてきた。この伝説は後世の作り話だが、海人の娘が藤原氏の大臣に見初められて都へ上り、天皇と結婚した話は、学会では長い間信じてこられなかったが、著者は綿密な文献考証と伝説の謎解きで、実話だと証明した。

X月某日

ケネディ暗殺に関して、以前に落合信彦の『2039年の真実』を紹介したが、まだまだ重要なdokusho2本があるので、おいおい紹介していく。今回は、落合信彦が訳したサム&チャック・ジアンカーナ『アメリカを葬った男』(光文社文庫)を紹介する。マフィアの大ボスだったサム・ジアンカーナの話を弟チャックがまとめたのだが、コンパクトなマフィア史にもなっている。

この本は、軍・軍需産業界・CIAなどの諜報機関・FBIやシークレット・サービスなどの警察組織、マフィアを初めとする犯罪組織などの共同謀議によるクーデターだとする落合の推理を、マフィア自身が細部まで裏付けている。他に、マリリン・モンローやロバート・ケネディの暗殺まで彼らが手掛けたそうだ。ともあれ、ジョン・ケネディ暗殺の下手人は、犯罪組織のリチャード・ケインとダラス警察のロスコー・ホワイトなどなのは、今では公然の秘密だ。

X月某日

dokusho3 いつの間にか、昭和の時代も昔話になってしまった。1955年生まれの私は、戦後の貧しさも、高度成長時代も、東京オリンピックも肌身に染みて知っている。秦郁彦『昭和史の謎を追う上・下』(文春文庫)は、そんな昭和時代に落ちている太平洋戦争の影の大きさや深さを実感させる。著者は政治学専攻だから、当然その方面の固い話ばかりが続く。1928(昭和3)年の張作霖爆殺事件から日中戦争、731部隊、米国との戦争、戦後の安保騒動、全学連と話は続き、最後は1970(昭和45)年11月25日の三島由紀夫による割腹事件で終わる。

著者は多方面の分野で言論活動を行っており、南京虐殺の犠牲者数に関しては中国主張の30万人は誇張で、実際には4〜6万人と推計するなど、なかなかに説得力ある説を提唱している。また、済州島で従軍慰安婦を強制連行したと主張する吉田清二の証言の信憑性を探りに済州島で現地調査し、その証言が作り話であることを確認している。

三好良一

関連記事

コメントは利用できません。

アーカイブ

ページ上部へ戻る