2016年3月−人間と猿の関わりの歴史、科学技術文明の矛盾、月と人類 の関わりと人類終末予言

私は毎年、富士通の植林の時にはオラン・ウータンの説明もやっているが、オラン・ウータンを見ての欧米人の喜びようは、西洋の民話や童話に猿が登場しないためだと思っていた。

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ところが、デズモンド・モリス著『人間とサル』と『裸のサル』(角川文庫)によれば、ヨーロッパはジブラルタル地域にだけ、紀元前後に北アフリカから連れて来られたマカク(日本猿の仲間)の一種が棲んでいるらしい。だから、その他の地域の西洋人には馴染みが薄かった。ギリシア時代から上流階級はエジプトからヒヒを輸入して飼っていたが、物真似がうまい道化役の扱いだった。その点、日本人と日本猿は親密で、今年の干支は猿だという。

モリスの持論で面白いのは、何故人間の女の乳房だけが大きく発達したかという説明で、つまり発情期に性皮を発達させる雌猿にならって、臀部、つまりお尻の半球形を胸の部分に発達させたというのだ。また、人間に毛がなく直立するのは、人類がある時期の数百万年間に水中生活していたことの名残だという。水の中では、浮力の作用でどうしても直立してしまうわけだ。私は今、脳梗塞の後遺症で直立できないが、早く進化して直立したいものだ。

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作家の野坂昭如が亡くなって、『火垂るの墓』が代表作として繰り返し報道されていた。勿論傑作ではあるが、私は彼のデビュー作の『エロ事師たち』が、世の中の欺瞞をせせら笑って偽悪的ポーズを取る彼にふさわしいと思うし、『骨ほねがみとうげほとけかずら峨身峠死人蔓』が、彼が戦時中に亡くなった親しい人たちへの悲しみが篭っているようで愛読した。

両作品とも今手元にないが、今回は1983年に出た野坂昭如編著『科学文明に未来はあるか』(岩波新書)が、出版後30年以上経つ現在でも引き続き重要な問題を提示しているので紹介したい。内容は、野坂と、原子力、兵器、ゴミ、生態学、老人問題、人口爆発などの、それぞれの分野の専門家との会談である。すでに当時から深刻な問題になっていた事柄が、現在でも一向に解決されていないどころか、むしろ悪化している状況には、無力感を覚える。

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月は衛星にしては大き過ぎ、常に地球に片側しか見せず、表面の異常な発光現象の多発が報告されている。1969年のアポロ11号から1972年の17号までの月着陸は新たな謎を多数生み出した。NASAが現在は火星を目指しているのは、月が異星人に占領されていて、その技術に地球人が対抗できず、進出する余地がないためだ。

コンノケンイチ『月のUFOとファティマ第3の秘密』(徳間書店)は、月に棲む異星人が地球に干渉した例として、1917年5月13日から6ヵ月間の毎月13日、ポルトガルの寒村ファティマで起きた神秘的な貴婦人と3人の児童の邂逅事件を挙げている。児童の1人のルシアに対し貴婦人が、今後人類に起きる3つの予言を伝え、第1と第2の予言は成就したが、人類を全滅寸前に追い込む第3の予言がまだバチカンに封印されている。同年10月13日の最後の邂逅は欧州中から約10万人の観衆が集まり、約半時間不思議なUFO現象を目撃した。

三好良一

2016/03/09 | カテゴリー:コタキナバル読書日記

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