2016年4月−延々と続く白骨街道、環境と人体の汚染、世界をコントロールするユダヤ財閥

約17年前、会議のためにミャンマーへ行った。ヤンゴンから飛行機で約2時間のマンダレーに着き、濁ったイラワジ川を船で3時間遡り、それからジープで1時間の乾燥地帯だ。

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会議後にヤンゴンへ戻り、パゴダ見学と第二次世界大戦の戦跡巡りをした。補給無視の無謀な突撃で、戦死者よりも撤退中に行き倒れになる傷病者や餓死者が多く、累々と死体が続いた「白骨街道」跡地を歩いた。NHK取材班編『責任なき戦場インパール』(角川文庫)によれば、日本軍の貧弱な補給と違い、緻密な計算に基づいた英軍のパラシュートによる補給は至れり尽くせりで、食料や武器・弾薬の他、雑誌やトイレットペーパーまで支給された。

これは、兵士の一人一人を重視する英軍と、兵士の命など虫ケラと同じとみる日本軍の戦略思想の違いというより、人間存在についての哲学の違いといえよう。ビルマ(ミャンマー)の司令官の牟田口廉也中将らは、戦場で兵士らが命を賭けて戦っているのを尻目に、毎晩ラングーン(ヤンゴン)の料亭で芸者をあげて騒いでいた。そして白骨にならずに帰国し、のうのうと余生を過ごした。こんな人間にこき使われて惨めに死んでいった日本兵が哀れだ。

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人類が滅亡する要因としては、戦争、火山噴火、大地震、大津波、放射能、大疫病、彗星衝突等の外部要因の他に、人類自体が長年摂取してきた水や空気、食品などの環境汚染という内部要因がある。既に1960年代に、奇形出産が増えていて、同じ頃に人間が与えた餌で奇形で生まれた猿の例もある。15年ほど前に中国・上海で、抗生物質を投与した上海蟹を母親が娘に食わせていたところ、娘は2歳で第二次性徴が始まり、4歳で生理が始まった例もある。こういう事例は今後増えていくだろう。

私は大学生の頃、出回り出したカップ麺に本能的に危険を感じ、今に至るまでほとんど食べたことがない。島田庄司『世紀末日本紀行』(徳間文庫)では、奇形の人間や動物、ゴミや放射性物質の違法投棄などの写真が満載だ。印象的なのは、再流行した梅毒で死亡した患者の生々しいデスマスク、巨大タンカーに積んで太平洋に流す排泄物の写真である。

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反原発運動の旗手である広瀬隆は、世界の権力者の家系図を描いて国際情勢を解説する専門家である。広瀬隆『赤い楯1〜4』(集英社文庫)には、世界中の政治・経済・社会を操るロスチャイルド家と、それに繋がる大富豪の家系図が網羅してある。19世紀初頭にフランクフルトで金貸し業を営んでいたマイアー・アムシェルの長男が本家を継ぎ、残りはロンドン、パリ、ウィーン、ローマに散って、連絡を取り合って事業を始めた。

彼らの家紋である「赤い楯」の独語は「ロートシルト」、仏語は「ロチルド」、英語では「ロスチャイルド」で、これが苗字となった。彼らは、ナポレオン戦争の頃のトラファルガーの海戦で、敵対する英仏両国に戦争資金を貸し付けておき、ロイター通信の前身である伝書鳩を使って英軍が負けたと嘘の情報を流して、ロンドンの国債市場を大暴落させて国債を買い取り、正しい情報が伝って国際価格が上昇すると同時に売り抜けて莫大な財産を築いて勃興したのだった。

三好良一

2016/04/20 | カテゴリー:コタキナバル読書日記

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