マレーシア最新芸術事情 2017年9月-韓国スターの人気ぶりに思うこと

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韓国スターの人気ぶりに思うこと

私がマレーシアにやってきた2002年は、マレーシアでも『冬ソナ』が流行った直後。その後RainやBig Bangなど(詳しくないのでこのくらいで)が出てきて、同僚がチケット入手のために有給をとって徹夜で並ぶという話を聞き、「韓国スターってそんなに人気なのかしら?」と徐々にこの国における彼らの知名度と人気を認識し始めていきました。
そして10年以上経った今、その人気は、決して“韓国ファン”という枠組みにはとどまりません。国営放送TV2では日曜日の夕方に韓国の音楽番組を放映しています。男女それぞれのポップグループが代わる代わる登場し、トークはすべて英語で行われます。そのような番組が、田舎のおじいちゃん・おばあちゃんも観るようなもっともローカルなTV2で放映されている時点で、「なんかもう、日本は先を越されたなぁ」と感じたのは数ヵ月前のこと。
さらに、“先を越された”などというレベルではないことを思い知らされたのは、8月10日にブキッ・ビンタンのパビリオンで行われた、韓国映画「軍艦島」のマレーシアプレミアでした。製作費約25億円、本国韓国では7月26日~2週間足らずの上映で600万人を動員したという大ヒット作。その監督とメインキャスト3名がレッドカーペットに登場したパビリオンの入り口には朝7時30分から人が並び始め、ものすごい人だかり。報道では1万人集まったとされていますが、どうみてもそれ以上はいる感じでした。ジャッキー・チェンやドニー・イェンが来た時も、ハリウッドの俳優が来た時でさえも、ここまで熱狂的なことにはなりませんでした。
この状況をふまえ、私は愛する日本に厳しいエールを送りたい! 別に韓国のように人気になることがすべてではないかもしれない。クオリティ・コントールが必要なのも、守らなければならない制約があるのも分かります。けれども、せっかく作ったものを見てもらえなければ全く意味がない! (日本が)「彼らはコンテンツを安く提供しているから」と高をくくって傍観していた韓国の国策が、10年以上経ってこんなにも世界各国で花開いているという事実をしかと受け止めよ!
そしてもう一つの愛する国、マレーシアよ。今のマレーシア映画のクオリティでは近隣国からおいていかれるばかり。いい役者さん結構いるんだから、ちゃんといいものを作ってください!  と、勝手に思いをめぐらした韓国ブーム余波でした。

アティカ

2017/09/19 | カテゴリー:マレーシア最新芸術事情

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