マレーシア最新芸術事情 2018年6月-総選挙レポート ちょっと違った視点から

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総選挙レポート
ちょっと違った視点から

5月9日に投開票が行われたマレーシア第14回総選挙、元マハティール首相が率いる野党連合パカタン・ハラパンの勝利に関しては、皆さんもご存知かと思います。
前回の選挙の際にご紹介した「マレーシアの春」運動(詳しくは、2013年6月号のコラムhttp://www.senyumpress.com/マレーシア最新芸術事情/2013年6月-マレーシア最新芸術事情/ご参照)。今回も、バングサのラウンドアバウトから始まりました。5月2日~3日にかけて、人々の手によって植えられた小さな旗の花畑でしたが、4日の夜に選挙実行委員会とクアラルンプール市役所がすべて撤去。その理由は「旗に政党のロゴがないから」というものでした。逆にこれが引き金となり、翌日以降、その左上に小さな政党のロゴをちょこんと付けた色とりどりの旗が、より多くの場所に植えられていきました。https://www.facebook.com/malaysianspring/
そしてそのバングサを含む、ルブ・パンタイ地区のハラパン候補者はファーミ・ファディール氏、37歳。実は当地の芸術界では俳優/パフォーマーとして有名な人物です。これからの活躍が非常に期待されている彼は、きっとこの国を背負って立つ一人となっていくことでしょう。以前のマハティール政権下では、科学技術の発展を重視する一方で、文化芸術教育はおざなりにされ、それが今日にも尾を引いています。今回のファーミの当選は、芸術界に希望の光を与えたと言っても過言ではないと思います。
そして番外編。スランゴール州で立候補したアズワン・アリ氏は以前人気を博したTV番組の司会者。主に芸能ネタを扱うことで有名でしたが、ここ最近は同州の首席大臣である実兄のアズミン・アリ氏との確執が取り沙汰されていました。今回彼は、Diva AAという名前で兄を打ち負かすために立候補。一人でビラを配り、手作りのビーフ・ルンダンを配り、兄の悪口を言い続け、獲得票数90票。かなり切ない結果となりました。
ここ数年政治に関連する映像作品を作っているシンガーソングライターのピート・テオ氏は、以前マハティール首相へのインタビューで、「もう一度やり直せるとしたら、何をやり直しますか?」と尋ねたそうです。首相の答えは「教育」。新政権のもと、芸術教育を含め、公立学校でのカリキュラムが見直されることを強く願っています。

アティカ

2018/05/31 | カテゴリー:マレーシア最新芸術事情

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