マレーシア最新芸術事情 2019年1月-Urbanscapes 2018 に 勇気を出して行ってみた②

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Urbanscapes 2018 に 勇気を出して行ってみた②

長年敬遠していたアートフェスティバル、Urbanscapes。先月号では、ついに足を運んでみようと決意するまでの私の心の葛藤(大袈裟!)について書きましたが、今回はその数多くあるイベントのうち、私が参加したもののレポートです。

Dancing in Space
マレーシア・ダンス・アライアンスが主催するコンテンポラリーダンスのイベント。いつもはRimbun Dahan(リンブン・ダハン)という豊かな緑に囲まれた場所で行われているのが、今回はマスジット・ジャメから、セントラルマーケット駐車場横の辺りまでの川沿いで実施。毎週末異なった数組のユニットが各々短い作品を披露するのですが、会場は生憎の雨。それでも毎回50名ほどの観客が、配布された水色の雨合羽を着て、パフォーマンスが終わるごとに次の場所へと大移動。私が足を運んだ第2週目は、今一番面白いダンサーの一人Lee Ren Xin(リー・レンシン)も登場し、川の向こう岸で、目の前の茶色い濁流に流されるのではとドキドキさせるような挑戦的なパフォーマンスをしていました。

Urbanscapes House
Urbanscapesの核となるUrbanscapes Houseは、セントラルマーケットの裏手にある2 Hang Kasturiという建物。各階でメディアアート系の展示が行われ、最上階では映画の上映も。この古い建物は、もともと銀行として建てられたものなので、細い階段を下りて地下に降り、廊下をぐるっと回ると分厚い扉と檻のある金庫部屋に到着します。その入り組んだ作りと、作品から放たれる光や仕掛けがなんとも怪しくていい感じ。若者たちがインスタグラム用に写真を撮りまくっていました。

Lips to Lips
今年のUrbanscapesの最後を飾ったのは、マレーシア発のデジタル作品として当地映画史上に燦然と輝く幻の映画、アミール・ムハマッド監督の『Lips to Lips』(2000年)の18年ぶりの上映。今回の上映のために修復を行ったというこの作品は、フェスティバルの今年のテーマである「KLを再考する」にまさに相応しく、登場する場所や人々がちょうど私が暮らしはじめた頃のKLの姿を懐かしく映し出し、現在までの移り変わり、そしてこれからのことに思いを馳せる楽しい時間となりました。
ということで、なんでも食べず嫌いはいけませんね。来年のUrbanscapesが今から楽しみです。
(次号へ続く)

アティカ

2018/12/27 | カテゴリー:マレーシア最新芸術事情

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