マレーシア最新芸術事情 2019年7月-KLに新しいカルチャースポット登場!

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KLに新しいカルチャースポット登場!

クアラルンプールに暮らす30代以上の人と話していると、「こどもの頃にチャイナタウンであの映画を観て…」とか、「はじめて映画館で映画を観たのはパサール・セニだった」、「妻と結婚する前、よく二人で映画を観に行って、その後プドゥのバスターミナルからクランに帰る彼女を見送った」などなど、微笑ましい思い出話を聞くことが度々あります。
まだ今のようなショッピングモールやシネマ・コンプレックスなどの施設がまだあまりなかった時代、そしてセントラルマーケットの川の向こう岸にあるダヤブミや、そごう向かいのプルタマ・コンプレックスがKLで最も流行りのスポットだった時代、Rex Theatreは最先端の設備を備える映画館として栄え、2002年11月にその幕を閉じました。
その後バックパッカー用の安宿やカラオケバーなどが代わるがわる入居し、火事にも遭い、何となく危険な感じを漂わせながら半空き家状態のまま15年以上が経過しましたが、昨年になってこの建物を新たな文化芸術の中心地にしようと、ベテランの建築家たちの指導の下、若手建築家たちによる改装プロジェクトがスタートしました。
生まれ変わったその建物の名はREXKL。今年に入ってからは半地下の部分で雑貨や衣類、お花や野菜のポップアップ・ショップが集まったマーケットが開催されたりしていましたが、6月13日には改装工事がほぼ完了した状態でソフトオープンを迎えました。KLの人々の想いが詰まった建物の再出発にふさわしく、その幕開けは国際交流基金による日本の構築環境に関する展覧会をはじめ、マレーシア建築家協会主催のKL建築フェスティバル関連の展示が催され、その間に少しずつテナントも埋まっていき、7月中旬ごろにはフル活動する予定だそうです。様々な教室やワークショップが行われ、映画上映やパフォーマンスなどのイベントも開催される予定で、市民のカルチャーセンター的な存在(といってもかなりおしゃれな)を目指すとのこと。今後大型のアートフェスティバルもこのREXを会場として使用することを検討しているようで、今年の後半から来年にかけて、KLで最も話題のアートスポットになることは間違いありません。
映画館時代の面影をきちんと残したまま、現代風の建築と融合させたこの施設。ぜひその周辺の風景を楽しみながら、KLの今昔を肌で感じてみてください。

アティカ

2019/07/01 | カテゴリー:マレーシア最新芸術事情

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