2014年11月-教えてドクター!!第9回 眼にも発症する「ヘルペスウイスル」

ブライアン  リーチン チャイ医師 MBBS (India), FRCS (Glasg.)

ブライアン リーチン チャイ医師
MBBS (India), FRCS (Glasg.)

口の周りや性器に発症する ことで知られる「ヘルペス」で すが、そのウイルスが眼にも感 染することはあまり知られてい ません。眼のヘルペスは診断が 困難な病気の一つで、放ってお くと視覚障害につながることも あるので、信頼できる病院での 早めの受診をおすすめします。

■どんな病気なの?

単純ヘルペスウイルス (HSV)は人間に感染する8 種類のヘルペスウイルスのうち の一つです。HSVには1型 と2型があり、主に1型は口、 唇や眼、2型は性器に発症しま す。毎年米国では、再発も含め 5万人の患者がHSV感染症 と診断されていますが、HSV は気付かないうちに多くの人が 感染しており、ストレスや体調 不良などが引き金となって発症 します。 HSV感染症は眼のどの層 にも発生し得ます。例えば、 まぶたが炎症を起こす眼瞼炎 (がんけんえん)、結膜の炎症 でまぶたのうらに小さな隆起 ができる濾胞性結膜炎(ろほ うせいけつまくえん)、角膜炎、 ブドウ膜炎、急性網膜壊死な どの重篤な病気に至る可能性 もあります。

■症状のあらわれ方

HSV感染症は、眼科の中 でも診断が困難な病気の一つで す。角膜に発症した場合の症状 は、眼部帯状疱疹、アカントア メーバ感染症に似ていることが あります。 HSVは角膜の上皮、間質、 内皮の3つのすべての層を攻撃 する可能性があり、羞明(まぶ しがり症)、視力の低下、目が 赤くなるというような症状を引 き起こします。そのほかにも、 角膜知覚の低下など重度な角膜 障害を起こすことがあり、適切 な措置をとらずに放置すると、 角膜に傷が残ったり、視覚障害 を残す恐れもあります。

■高い再発率

HSV感染はこどもや若者 によくみられ、症状が軽いため 感染に気付かずに進行してしま う場合もあります。HSVに 一度感染すると、三叉神経節な どに潜伏し続けます。患者の体 内からHSVの抗体がみつか るのはこのためです。潜伏して いるウイルスは、何かのきっか けで角膜へと移動し、病気を再 発させることがあります。きっ かけとなるのは、紫外線、熱、 眼の外傷、免疫力の低下や屈折 矯正手術が考えられます。 再発率は高く、最初の発症 から1年で 27 %、5年で 50 %、 20 年で 63 %となっています。

■治療について

診断は基本的に病状をみて 行われますが、判断が難しい場 合はウイルス培養、パップテス ト(細胞を擦り取って顕微鏡検 査を行う)、PRC検査などさ まざまな検査によって診断され ます。抗ウイルス剤とステロイ ドを用い、ウイルスの増殖と炎 症を抑える薬物療法が中心とな ります。 再発を繰り返す場合は、年 齢に関わらず、長期にわたる経 口抗ウイルス剤療法が必要にな ることもあります。

 

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2014/11/06 | カテゴリー:【連載終了】教えてドクター!!

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