2014年12月-教えてドクター!!第10回 画期的なひざの「部分的」人工関節置換手術

ゴォ イング タァ医師

ゴォ イング タァ医師

ひざの痛みによって日々の生活に支障を来たしている患者さんにぜひ知ってもらいたいのが、「オックスフォード式人工膝単顆(たんか)置換術(以下、UKA手術)」です。ひざの関節をすべて人工膝関節に置き換える全置換術とは異なり、この術法では炎症を起こしている関節の一部分だけを置き換え、できるだけ多くの部分を残すことが可能となります。

ひざの骨関節炎を患っている患者さんの多くは、ひざ関節のなかでも軟骨だけを損傷していることが多いのですが、UKA手術なら炎症を起こしていない靭帯などを保存できます。過去15年間で約95%の手術が成功しているなど高い成功率を誇り、米国には関節置換手術の50%近くがUKA手術で行われている医療機関もあるほどです。

■数多くのメリット

 UKA手術のメリットとしては以下のようなことが挙げられます。

  • 術後15年経っても95%の人工関節が正しく機能している。
  • 炎症などダメージのある部分だけ置き換えるため、靭帯などを保存でき、より自然な動きが可能となる。
  • 若い世代にも施術が可能。・切開を最小限に抑えるため、痛みが少なく、輸血の必要性も低い。また、2〜3日の入院ですむ。
  • 1週間程度で歩行補助器具が取り外せる。

UKA手術では、半月板とほぼ同等の機能をもつ人工のベアリングを採用することによって、本来のひざの動きに近いスムーズな動きが可能になります。また人工膝関節全置換術では失われる後十字靭帯と前十字靭帯も、UKA手術では保存されます。

以前は、若い患者さんは、人工膝関節全置換術を受けるには若すぎるとされるケースもありましたが、リスクや痛みを最小限に抑えたUKA手術なら早期回復が可能なため、若い患者さんへの施術も問題ありません。

■高い正確性が必要

 整形外科医がUKA手術を施術するには、米国食品医薬局(FDA)の研修に参加し、資格を取得する必要があります。それほど正確性が求められる精密な手術だからです。私は2011年にシカゴでのトレーニングに参加し、それ以降、良好な結果を残しています。

ひざにかなりの痛みがある方は、まずは総合的な診断を受けましょう。もしかすると、関節鏡視下手術のみで済むかもしれませんし、UKA手術、あるいは人工膝関節全置換術が必要になってくるかもしれません。

現代の整形外科手術の技術で、ひざの痛みの問題の多くは緩和、排除することができるので、まずは相談してみてください。

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2014/12/06 | カテゴリー:【連載終了】教えてドクター!!

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