2016年4月-教えて!先生 第6回 いじめのない学校 なんてない!

Oshietesensei-20162015年はいじめを苦にした自殺という悲しいニュースが多い一年でした。私は、いじめのない学校なんてないと思っています。マレーシアだって例外ではありません。海外では、日本よりも狭いコミュニティーで暮らしているので、もっと人間関係が複雑でしょう。

学校でいじめが起こると、担任が1人で抱え込んでしまうケースが多いので、私は職員室では相談しやすい環境をつくるように心がけていました。いじめ問題だけではなく、他のケースにおいても、担任、保健室の先生、生徒指導、教頭先生とチームになって問題を解決していきました。私の勤務していた学校でも、こどもたちだけでなく、なかにはママ友いじめで悩むお母さんからのいじめの相談もありました。

小学校中学年ごろから、女子はクラスで仲良しグループをつくりはじめます。一緒に交換日記をしたり、休み時間に一緒に遊んだりなどなど、何でもグループで行動したがるようになります。無視をしたり、嫌がらせをしたり、最近では小学生でもスマホをもっているこどもも多いので、よくあるLINEいじめでは、放課後、家に帰ったあとまでいじめは続きます。また、今日被害者だったのに、明日は加害者になってしまうというような流動的なものが多く、こどもたちは「いつ自分もいじめられるのか」と不安のなかにいます。いじめにあっている時、こどもは親に心配をかけたくないので隠そうとします。学校でも我慢、自宅でも心配かけたくないと我慢して居場所がなくなり、不登校や心の病となってしまうケースもあります。

私は中学生の頃、いじめにあっていましたが、学校は何も対応してくれませんでした。今となっては、家と通っていた学習塾が心の寄り所となってバランスが取れ、乗り切ることが出来たのだと思います。当時はスクールカウンセラーという存在もおらず、いじめについて親身に話を聞いてくれる人なんていませんでした。その頃から人の心に対し興味をもち始め、人を助けられる存在になりたいと思い、今に至っています。

最近の学校には必ず相談室があり、スクールカウンセラーがいて、安心して悩みを話せる場所があります。クラス以外の居場所になるはずです。ちょっと心が疲れたら、苦しくなったら、ぜひ相談室にいるカウンセラーに相談して欲しいです。こどもたちには、居場所は学校と家だけでなく他にもたくさんあること、そして、いじめは一生続くものではないということを知って欲しいです。

77Sensei-プロフィール写真小松綾子

豊富な経験を活かし幅広く対応可。ご気軽に相談ください。counseling.adp@gmail.com

2016/04/06 | カテゴリー:教えて!先生

このページの先頭へ