2016年5月-教えて!先生 第7回 豊胸術

Oshietesensei-2016

 

豊胸、素敵な響きですね。豊胸術にはバッグ、脂肪注入、ヒアルロン酸注入の3種類があります。私はこれらのなかでバッグ豊胸が最も優れた方法だと思います。それは安全性、効果の大きさ、効果のコントロール性、費用対効果など、あらゆるファクターのバランスが取れているからです。
女性が豊胸を希望する理由は2つ、胸を大きくしたいか、しぼんだ、あるいは垂れた胸を治したい場合です。圧倒的に胸を大きくしたい人の方が多く、AA~Bカップぐらいの人が
D~Eカップにすることがほとんどです。およそ日本人の体格では綺麗に見えるのはこの辺りが限界でしょう。
豊胸ほど医師の知識、経験、技術に左右される手術は他にないと思います。例えば、あなたの乳首の位置はまったくの左右対称でしょうか? ほとんどの場合わずかなズレがあると思います。また仮に左右対称だとしても真っ直ぐ正面を向いているでしょうか? 豊胸するということは、胸が3次元的に膨らむということです。左右の乳首にズレがあればより大きくズレますし、乳首がそれぞれ外側を向いていればより大きく離れていきます。胸は乳首を中心に大きくしないと変な形になってしまうので、これは避けようのないことなのです。
あるいは皆さんはバッグの入った胸は豊胸したことがバレバレになると思ってないでしょうか? 私は自分がバッグ豊胸した患者の胸をオペの1年後に別件で診察した経験があります。私はその患者のことも手術したことも覚えておらず、バッグが入っている胸だとはまったく分からず、診察結果をカルテに記載する段階で初めて気づいたのです。あれ? 俺が手術してるじゃん、と。美容外科医が見抜けないバッグを素人が見抜けるでしょうか? よく人間の器という言葉がありますが、精神だけではなく体にも器があります。その器を超えない大きさのバッグを入れればプロでも気づかない胸にできるんです。
日本人の場合、ほぼ100%、バッグは脇の下を切ってそこから入れますが、上手な医師がちゃんと縫えば傷跡は全然分からないぐらいになります。ですが、あるドクターの手術では、バッグを脇の下から入れる際、切開創が肩口の方まで裂けてしまう事故がありました。これはとても初歩的な失敗で、ひとえにそのドクターの未熟さに起因するものでした。
このように、豊胸においては医師の良し悪しがモロに影響します。皆さんが豊胸をする際には、くれぐれも医師選びを(クリニック選びではない)失敗しないようにしてください。

 

Ruka Kentaro 医師

2016/05/05 | カテゴリー:教えて!先生

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