2012年1月-第15回

 

★やらないときは放っておく

 子どもをほめるときに、大切なポイントがあります。それは「やるとき、やらないときがあったら、やったとき、確実にほめる」ということです。

 たとえば、お片づけなど、子どもは、やるときとやらないときがあります(ほとんどはやらないかもしれませんが)。つまり、行動に波があるのです。

 われわれは、ついつい、やらないときに叱ります。「また、片づけもしないで!」

 そして、やっているときは、当然なので、何も言いません。そうすると、行動に多少波があっても、本人は常に叱られていることになります。

 それを逆にする。

 つまり、やらないときには言わないで、やったときに(ほんのちょっとしたことでもいいです)、すかさず、ほめるのです。

 「今日は、お片づけできたね。えらいね」

 「今日は、お茶わん、流しに持っていってくれてありがとう」

 これは、よくない行動に対しても使えます。

 いつも授業中、立ち歩いたり、私語がやまなかったりする子が、たまに椅子に座っていたり、黙っていたりする。そういう時に、私たちは、ついつい悪いことをしているときには見とがめて注意しますが、たまに座っているときには、心では「よしよし」と思っても、言葉に出してほめることはしません。当然のことをしているからだと思うからですが(そして、確かに当然のことですが)、しかし、その子にとっては当然のことではなく、画期的なことなのです。ですから、そういうときに、「今日はちゃんと座っているね。えらいね」とほめていくのです。ほめられると、またほめられたいと思って、同じ行動をしようと思うようになります。子どもには叱るよりほめたほうが、よい行動が身につきます

明橋大二(あけはしだいじ)

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