世界ラーメン・サミット

  • 2010/6/9
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世界ラーメン・サミット クアラルンプールで開催

 今回で7回目を迎える世界ラーメン・サミットが4月20、21日の両日、クアラルンプールで開催される。世界ラーメン協会(WINA)主催による同サミットは、1997年に東京で初のサミットが開催されて以降、インドネシア・バリ(1999年)、タイ・バンコク(2001年)、中国・上海(2004年)、韓国・ソウル(2006年)、大阪(2008年)とアジア各地で持ち回り開催されてきたが、マレーシアでの開催は今回が初めて。ネスレ・マレーシアが地元ホストを務める。
 前回の大阪でのサミットは、インスタントラーメンおよびカップヌードルの生みの親にして、日清食品の創業者、世界ラーメン協会の創設者である故・安藤百福氏がインスタントラーメン第1号となるチキンラーメンを世に送り出してから50周年にあたる年の開催になったが、今回のサミットは、安藤百福氏の生誕100周年にあたり、前回に続き記念すべき年の開催となる。
 「実現しよう、地球食(Earth Food:Making It Happen)が今回のサミットのテーマ。2008年に全世界における消費量が936億食を記録したインスタントラーメンを、地球的な必需食品「アース・フード(地球食)」にしていくための具体的な方策を模索する。とくに梱包材などのゴミをいかに減らしていくかといった環境問題への対応が大きな課題のひとつになるもよう。

 3月下旬にマレーシアを訪問し記者会見をおこなった櫻井功男WINA副最高経営責任者によれば、今回のサミットでは、21カ国の60社以上が加盟するWINA加盟国からの代表120人以上が集って話し合いをおこなうほか、2日目に開催されるフォーラムには業界関係者のほか、公共衛生担当者や食品関連分野を学ぶ大学生、国内外のメディア関係者300人以上が参加する見込み。

 これまでのサミットの成果としては、食品安全研究基金や災害支援基金の設立などがあるが、今年1月に発生し至上最多の災害死者を出したハイチ大地震をはじめ、ここ2、3年に世界各地で大規模な災害が相次いで起こっているだけに、とくに注目を集めているのが災害支援基金だ。お湯を注ぐだけで作れる簡易性、運搬が容易である点、保存性が高いというインスタントラーメンの特製に着目、この基金を活用して原則的に被災地に最も近い国のメーカーが被災地にインスタントラーメンを寄付、被災者支援の一翼を担っているのである。過去2年間に被災地に寄付されたインスタントラーメンは170万食に達するという。マレーシアからは、政府による支援物資輸送機(軍用機)でインスタントラーメンが運ばれ、インドネシアのパダン地震の被災者への寄付がおこなわれている。

 なお、インスタントラーメンの国別消費量をみると、中国がトップで、これにインドネシア、日本、米国、ベトナム、韓国、フィリピン、タイ、ロシア、インドが続き、上位10カ国を形成。マレーシアは13位となっている。

(*)世界ラーメン協会
 世界ラーメン協会は1997年に、インスタントラーメンの品質改善および消費拡大を図り、業界発展と世界の食生活に貢献することを目的に設立され、現在21カ国・地域の即席めんメーカー60社以上が加盟する世界規模の業界団体。同協会では、被災者や支援活動をより迅速に機動的に実施し、自然災害、飢餓地域、難民支援への食糧支援活動を推進するため、WINAメンバー拠出による「WINA災害支援基金」を「第6回世界ラーメン・サミット 大阪」(2008年4月開催)にて設立した。基金設立にあたり、故・安藤百福初代会長からの寄付をベースに、理事、会員各社からの寄付を加えて、基金の維持を図っている。WINAは、インスタントラーメンを通じて平和的な支援活動を行っている。

 

(写真説明)3月下旬にマレーシアを訪問し記者会見をおこなった櫻井功男WINA副最高経営責任者

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