Vol.6 31歳独身OL初めての資産運用 「時間」を使ってリスクを分散しよう

okanenohanashi

海外生活を始めた木下さんが、人生で初めての資産運⽤を決意。同連載を通じて、クエスターキャピタルの柏村さんに助けられながら資産運用について学んでいきます。前回は実際に運用する場合のタイミングを計ることの難しさについてみていきましたが、では運用のタイミングを間違えることによるリスクを少なくするには、どうすればいいのでしょうか?

柏村:前回まで、一つの通貨だけを所有することのリスクや、理想的なタイミングで通貨の分散や買い替えを行うことの難しさ、また、特に個人レベルの資産管理において、タイミングを計ることの難しさが原因で、結果的にだらだらと単一通貨だけを長期的にもってしまうことのジレンマに関してもお話ししてきました。

木下:おっしゃる通り、どのタイミングでドルを買ったり、通貨を分散させればいいのか私には分かりません……。

柏村:同じような悩みをもっている方は決して少なくないと思います。なかなか行動に移すことができなかった結果、日本円だけを多くもってしまっていたり、マレーシアリンギットだけを多くもってしまっていたり、という状況は避けたいのではないでしょうか?そこで、一つの対策方法として、前回お話しした「時間分散」という考え方が出てきます。

木下:「時間分散」と聞いてもなかなか想像しづらいので、分かりやすくご説明いただけますか?

柏村:まず、一つ目の基本的な考え方としては、為替リスクを一回に集約させないというものです。例えばですが、1000万円を米ドルに置き換えたい場合、一回で1000万円分を米ドルに換えてしまうのではなく、例えば20万円を50回に分けて換えたり、10万円を100回に分けて換えるという考え方です。

木下:聞いてみると、結構シンプルな考え方ですね!

柏村:シンプルなんですけど、さまざまな効果をもっているんです。①時間をかけて通貨分散をすることで、相対的に低い為替リスクで米ドルなどへの通貨分散を進めることができる。②先述の例で1000万円という額を使用しましたが、1000万円という円資産を貯めた後に通貨分散をする、という流れではなく、時間をかけて通貨分散をしながら、その結果、1000万円相当の非円資産、例えば米ドルをもつことができるので、将来的に一つの通貨をもちすぎることを前もって防ぐこともできます。

木下:なるほど。そのプロセスをたどれば、どのタイミングで円やリンギットを売って、米ドルに置き換えたらいいのかという心配をする必要がなくなるわけですね。

今、資産形成に関して考えることで、将来のリスクを軽減させることができるのではないでしょうか。(柏村さん)今、資産形成に関して考えることで、将来のリスクを軽減させることができるのではないでしょうか。(柏村さん)

相談を終えて…

為替レートは日々変わるので、タイミングを見計らうのは難しすぎるしハードルが高すぎますが、「時間分散」の考えを使い、小額ずつ運用を始める方法なら、私でも気軽にトライできそうな気がします!(木下さん)

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