第2回 マレーシア独自の花文化と花瓶のおはなし

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なぜ花よりリボンやペーパーが主張しているんだろう(脇役が主役の美しさを引き立てるどころか殺してしまっている)、なぜあんなにも束ねた部分が太いのだろう(不恰好だし、扱いにくい)。ラッピングを解くと、なぜ水たっぷりのビニール袋に茎が浸かっていて、しかもガムテープでぐるぐる巻きなのだろう(重たいし、解くのに骨が折れる)…これらはマレーシアで売られている花束を見て、疑問に感じていたことです。
ある日、パンフレットの写真を見て合点がいきました。リビングのサイドボードの上で花束がラッピングのまま、何の助けも借りずにスクッと自立しているではありませんか!
派手な包装も、太くて不恰好な花束の根元も、過剰な水もガムテープも、花束を解かずにそのまま飾るためだったのか! と、ある意味目から鱗。確かにお手入れ不要かもしれないけれど…花本来の美しさを楽しむのとはほど遠い世界ですね。(だからこそ、マレーシアで花を提案する価値があるのですが!)87hanacolumn-dsc_3955
というわけで、前回ご紹介した花一輪をグラスに飾る方法に慣れたら、次なるステップは花瓶を用意しましょう。安価なもので構いません。最初のひとつを買うなら、円筒状でやや口が広がったベーシックなガラス製のものがおすすめです。このとき一緒に手に入れたいのが、花ばさみ。RM5ショップなどでも手に入りますが、すぐに切れ味が落ちてかえって花を傷めてしまう可能性が。そこで、ここはひとつ日本製のよいものを手に入れていただきたいのですが、残念ながらマレーシアにはなかなかよいものがなくて…。こんなところにも、マレーシアの花文化はまだまだ発展途上なのだなと感じるのです。

 

 

デイジー(小倉若葉)
HIBANA Flower & Gift Studio Sdn. Bhd.代表。編集者としてマレーシアに日本の花文化を伝えたいと、2015年、仲間とともに完全受注生産型の花屋を設立。
hibana.com.my

2016/11/05 | カテゴリー:花のある生活

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