MPOの楽しみ方 ② Malaysian Philharmonic Orchestra

マレーシアでは良心的な値段でクラッシック音楽を楽しむことができます。その楽しむ場を提供しているのが、MPOと呼ばれるマレーシア・フィルハーモニー管弦楽団です。MPOで日本人初めての専任指揮者、そしてコントラバス奏者として活躍する古澤直久さんに「MPOの楽しみ方」を語っていただきます。


MPOは今年も、珠玉のレパートリーをお届けします

 マレーシア・フィルハーモニー管弦楽団(以下MPO)演奏会のチケットは前方のいわゆる「かぶりつき」の席が一番安く、すべての音をバランス良く聴くことができるといわれる中央席の値段が比較的高くなっています。特に最安席は人気が高く、ほとんどの演奏会で完売となります。
 2019年もたくさんの演奏会で珠玉のレパートリーを披露することになっていますが、今回はお勧めの演奏会をいくつかご紹介します。まずは2月24日のファミリー・ファンデー「ハリー・ポッターの音楽」です。マジシャンのチェース・リュウさんを迎えて、オーケストラと手品のコラボレーションをお楽しみいただけます。4月6、7日の「モーツァルト・オペラアリア集」では、前半にはフィガロの結婚、ドン・ジョヴァンニ、魔笛というモーツァルトの3大オペラの名場面を、マレーシア出身の新進気鋭歌手二人が歌います。この二つの演奏会は筆者が指揮を担当します。
 5月4、5日の「ドル交響曲」、日本が世界に誇るマエストロ広上淳一が、アッテルベリ作曲の交響曲第6番を披露します。作曲コンクールの優勝賞金が1万ドルだったことから名付けられた同作品が当地で演奏されるのは初めてです。8月17、18日の「イルファン、ラヴェルを弾く」では、マレーシア人天才ピアニスト、トゥンク・イルファンがラヴェルのピアノ協奏曲でMPOのステージに登場します。指揮を務めるのはドイツ出身の名匠、準・メルクルです。
 10月5、6日の「ハイドンとヘンデルのオルガン協奏曲」では、先月号でご紹介したパイプオルガンを使って壮大な音楽が展開されます。12月13、14日には新作映画の公開に合わせて「スター・ウォーズの音楽」を演奏します。J・ウィリアムズが作曲した「究極の映画音楽」を巨大編成の管弦楽と共にご堪能ください。
 最後に番外としてマレーシア・フィルハーモニーユース管弦楽団が登場する3月31日の「火の鳥」をご紹介します。平均年齢18歳のマレーシア出身演奏家で構成されるオーケストラがロシア音楽の名曲に挑みます。ほかにも数多くの演奏会をご用意して皆様のご来場をお待ちしています。チケットのご購入など詳しくはMPOウェブサイトwww.mpo.com.myをご覧ください。

 



 
Profile
古澤直久 Naohisa Furusawa
マレーシア・フィルハーモニー管弦楽団(MPO)の専任指揮者兼コントラバス奏者。4歳でヴァイオリンを始める。桐朋学園大学、ザルツブルク・モーツァルチウム音楽大学を経て、2003年MPOに入団。16年3月、MPO専任指揮者に就任。
 
 
 

2019/02/07 | カテゴリー:MPOの楽しみ方

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