葡萄酒 百味旅 ~最初のひとくち 想いの滴~

 第4回 シャンパンを飲む=夜空の星を飲む

 満天の星を見上げたあの日の記憶。そんな星空を最後に見たのはいつですか? 我々は人生であと何回、そんな星空を見ることができるのでしょうか?
 サンタも走る師走の月。クリスマスがトナカイの鈴の音とともに近づいてきました。聖なる夜といえばシャンパン。今回はそのシャンパンについて勉強しましょう。

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まずは基本から。シャンパンとスパークリングワインの違いって分かりますか? 世界中で造られる発砲性ワインの「総称」がスパークリングワイン。そのなかで特に代表的で最も知名度が高いのがシャンパン。すなわち「シャンパンとはスパークリングワインの一種である」ということになります。ちなみにシャンパンとはフランス北東部のシャンパーニュ地方で造られているワインで、フランス国内外を問わず、ここで造られたもの以外に「シャンパン」の名称は使えません。
さて、次はシャンパンのラベルをじっくり見てみましょう。ヴィンテージ(葡萄の収穫年)が書かれていないものが多くあります。シャンパンというお酒は、その味を毎年一定に保つため、去年や一昨年の原酒を収穫年のワイン(シャンパンの元)に混ぜて造ります。これが基本。ただし、本当に素晴らしい葡萄が収穫できた年は、その年の葡萄だけでシャンパンを造ります。このシャンパンにはヴィンテージが書かれています。こちらのお値段はやや高めです。
次は使われる葡萄について。基本的には三種類の葡萄を中心に造られます。シャンパンの色といえば黄金色。よって白ワイン同様白葡萄だけが使われていると思いきや、なんとその内二種類は黒葡萄です。皮の色素が出ないようゆっくり搾った果汁が使われます。
最後は値段のこと。シャンパンって少し値の張るお酒です。その理由は様々ですが、一つは人件費です。葡萄収穫からシャンパンの出荷まで、想像を絶する時間と労力が必要とされます。それが値段に反映されているようです。
一本のシャンパンには25億の泡があると言われています。それゆえ、フランスではシャンパンを飲むことを、「夜空の星を飲む」と言うそうです。見上げて見えぬ都会の星空ならば、グラスに閉じ込められた満点の星を味わってみるのはいかがですか? 聖なる夜にでも。

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塩見 正道

2016/12/04 | カテゴリー:葡萄酒百味旅

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