2011年5月-Badang ~ マレーシアの「怪物くん」
14世紀頃のシンガポール「トゥマシク(Temasik)」にバダンという若い男がいました。バダンは大金持ちの家で奴隷として働いていました。体は細く村一番の弱い人でした。小柄なのにバダンは森の木を切ったりと大変な仕事ばかりやらされていました。ある日、川で魚を獲っていたら、獲れたはずの魚が全部なくなり、魚の骨だけになっていました!!
きっと、だれかが川から魚を横取りしていると思い、見張り番をすることにしました。すると、赤い目を光らせ、髭づらで、太鼓腹の奇妙なお化けが暗闇から現れて、素早く魚をむさぼり食っていました。
「水のお化けだ〜!!」とビックリしましたがどうしても魚を返してほしかったので、お化けの所に行き長い髭をつかみ「私の魚を返して!!」と言うと、お化けは「魚は全部食べたよ。」と言いました。さらに強く髭をひっぱると、お化けはあきらめ「魚は食べちゃったから、代わりにほしいものをあげよう。」と言うので、お金にしようか美女にしようかでずっと悩んだあげく「やっぱり自分を強くして。」とお願いしました。でもそのための条件はお化けの吐瀉物を食べること。バダンは仕方なくお化けの吐瀉物を食べました。
その後、バダンは太い枝をつかんで折ってみると、驚くことに枝はいとも簡単に折れました。結局、バダンは大力を身につけたことに気づき、その力を人々のために使うようになりました。王さまは彼を見い出して戦士として登用したということです。それから彼の強さは有名になり「Kuat macam Badang(クアッマチャムバダン=バダンのように強い)」と慣用句としても使われるようになりましたとさ。ぜひ使ってみてね。
バダン 特徴:ひ弱なのに突然強く! 出身:スマトラ島の農家 時期:14 世紀 場所:トゥマシク
2011/05/12 | カテゴリー:Bintang&Bulanのマレー語リレー








