カテゴリー:オットット爺やのつぶやき

  • 2014年5月-解放区に入った

     さながら「解放区」だった。アスファルトの路上に直接敷かれた布団にテント。少し汗ばむ初夏の陽気の中、ガジュマルの樹の下で青空集会が開かれている。周囲のビルの壁には馬英九総統を茶化したマンガや、与党、国民党批判のスローガン…
  • 2014年3月-カオに出る

     心臓カテーテル検査を受けたことがある。ちょうど10年前。まず造影剤が体に注入されると、間もなく脳血管に「温かいもの」が届く。造影剤で頭全体が温まり、やがて上半身から下半身を浸され、ついに足の爪先まで到達した。大動脈から…
  • 2014年3月-虚飾と詐欺の間

     すっかり欺されていた。「現代のベートーベン」といわれたあの作曲家のことである。昨年3月放送されたNHKスペシャル「魂の旋律〜音を失った作曲家〜」をたまたま観たせいか、広島の被爆二世で「35歳で聴力を失った後も絶対音感を…
  • 2014年2月-カタルシス

     正月休み、ソファーに寝ころびながら映画「女系家族」(1963年大映)を観た。山崎豊子の原作を三隅研次監督が映画化。大阪・船場の繊維問屋の遺産相続を巡り、三姉妹を中心に人間のどろどろとした欲望を赤裸々に描いたドラマである…
  • 2014年1月-ヒ・ミ・ツ

    「これ、オフレコですからよろしく」。霞ヶ関の官僚や政党幹部、大使館高官と懇談する際、「オフレコ」という縛りがかかることがある。たいしたヒミツがあるわけではないけど。でも縛りがかけられても記者のメモをとるペンの音やレコーダ…
  • 2013年12月-ブランド力

    超高級ホテルの名前が入った缶詰が、贈答用に流行ったことがある。「ホテル○○のビーフシチュー」とか「○○ホテルのカレー」と書いたラベルが大ぶりの缶に巻いてある。学校から戻ると、母親が有名デパートの包装紙を大切そうに開きなが…
  • 2013年11月-強固なタテ社会

    いるいる、机の下で両手をモゾモゾ動かしている女の子が。視線は机の下に向く。教壇からは見えにくい後方に座った学生に多い不審な挙動。そう「スマホ」中毒の患者たちだ。かれらはいつだってスマホ画面から目を離さない。死に際でも意識…
  • 2013年10月-「脱亜と入亜」

    市川崑総監修の「東京オリンピック」を観た。言わずと知れた1964年の東京五輪の記録映画(170分)。徹底して人間を中心に描き、選手の飛び散る汗や鼓動だけでなく、観客の豊かな表情が伝わるドキュメンタリー映画だ。65年の公開…
  • 2013年9月-「サベバリ」

    この夏「サザンオールスターズ」のライブが5年ぶりに復活、2日間で約7万人が駆けつけた。「新曲『ピースとハイライト』の演奏の際に後ろの大画面で在特会の新大久保ヘイトスピーチデモとしばき隊が戦う映像が映されていて『時代』を感…
  • 2013年8月-そして、鼻の穴が残った

    水道の蛇口をひねる。歯にしみるほど冷たい水を両手ですくい、ごくごくとのどを鳴らした。かすかに鉄分の匂いがする。故郷の記憶と聞かれてまず思いだすのが、この冷たい水である。北海道内陸にある産炭地で生まれ、3歳までこの水で育っ…

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