2011年8月-この人のセニョ~ム 伊藤敏広さん

伊藤敏広さんブーランジェ。1961年2月13日、山形県生まれ。25歳のときJICAに応募、ホンジュラスで3年間、パンとお菓子作りを教える。帰国後はベーカリー開業のプロデュースに携わり、日本全国にある「石窯パン工房」はその一つ。2010年よりクアラルンプール在住。

アジアで日本と変わらない、「おいしいパン屋」をつくっていきたい  

 ベーカリー&カフェ「Levain(ルバン)」。KL近郊に住んでいる方なら、一度はその名を聞いたことがあるだろう。週末ともなれば開店するや、瞬く間に席が埋まってしまうほどの人気のお店だ。「日本人がやっているらしい」との噂を耳にしたが、なんと意外にも、今年5月にオープンしたばかりの、同じくKL市内(タマンデサ)にあるベーカリー&カフェ「フィセル」の伊藤さんがその仕掛け人でもあった。

 「売れなければパンじゃない。お客さんが喜んで買ってくれるパン屋」を信条とする伊藤さん。日本では、スペインから取り寄せた石窯を使った「石窯パン工房」をプロデュースし、そのパン工房を全国に広めたキャリアをもつ。

 天然酵母を使った生地を、石窯の耐熱レンガから出る遠赤外線で焼き上げた「表面はパリッ、中身はしっとり&ふっくら」の石窯パン。果たして、ここマレーシアでもできるのだろうか。

 「成功させないと次がないという使命感がありましたから、最初は怖かったですよ。おいしいパンができるのだろうか?ってね。」

  日本のおいしいパンをマレーシアで。市場調査や材料の調達、さらにその調達できる材料を使ったパン製法を確立するまでに半年を費やした。

 「例えば小麦粉。マレーシアの小麦粉は目が粗いので、工夫しないとおいしく仕上がらないんです。」

こうして「ルバン」は昨年4月にオープン、現在、一日1500人以上が来店する人気ぶり。「ルバン」に続く「フィセル」も開いてから半年も経たないというのに、すでに第二の「ルバン」の地位を築くほどの賑わいをみせている。

 夢は「アジアでおいしいパン屋があちこちにできること」。近々インドネシアでも店をオープンする予定だ。

 マレーシアの魅力を聞くと、「素晴らしい国です。なぜ日本がマレーシアの真似をしないのかと、思いますよ。多民族でありながら互いを尊重して暮らしているモデル国じゃないですか。『いい加減』な国じゃなくて、『いい、加減』な国ですね。」 

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