2020年8月-この人のセニョ〜ム特別編 島田 靖也さん

マレーシアの文化を知って、マレーシア暮らしを より一層楽しんでいただきたいと思います。

島田 靖也さん

国際交流基金クアラルンプール日本文化センター(JFKL)所長。熊本県生まれ。1994年に(独)国際交流基金に就職、2003年~2009年にJFKL勤務。その間、舞台芸術分野の顕彰事業Boh Cameronian Arts Awards においてダンス部門の審査員を勤めたほか、映画 『Before We Fall in Love Again(06年、監督:James Lee)』で日本人のインテリヤクザ役を演じた。2013年より在イスラエル日本国大使館へ広報文化担当官として出向。その後、国際交流基金本部(東京)を経て19年4月に再びマレーシアへ。

 マレーシア勤務は2回目です。前回は念願叶って初の海外勤務ということもあり、張り切ってさまざまな事業を企画しました。最も印象に残っているのは、世界的に有名なダンスカンパニー「山海塾」のマレーシア初公演。実は、高校生の時に熊本で山海塾の公演を見て、「何でこんな訳の分からない踊りが外国で受けるんだろう?」と思った事を覚えています。それから約20年後、自分が彼らのマレーシア公演に携わる事ができたのは、個人的にとてもとても感慨深く、初日は満員の客席後方で号泣しました(笑)。

 国際交流基金は、文化芸術、日本研究・知的交流、日本語教育を3つの柱として日本と諸外国との文化交流事業を展開しており、クアラルンプールの事務所は昨年開設30周年を迎えました。マレーシアでは日本語教育のウエイトが大きく、11名の日本語教育の専門家と「日本語パートナーズ」という中等教育機関向けの日本語教育ボランティアの派遣事業を実施。文化芸術分野では美術、映画、舞台芸術の各分野を中心に日本の作品を紹介、またマレーシアの若手の育成につながるような事業も行っています。

 コロナウィルスの影響で、今年度の事業は例年とは大きく変わる見込みです。平日夜と週末に開講していた日本語クラスはすべてオンライン化したほか、急きょ日本語教師向けにオンライン授業に関するセミナーをシリーズ化して実施。突然のオンライン授業で戸惑う先生方に好評を得ました。毎年開催している日本映画祭は、映画館の営業再開を受け、10月から例年どおり5都市(クアラルンプール、ペナン、ジョホールバル、クチン、コタキナバル)での開催に加えオンライン映画祭も企画中です。

 マレーシアは気候のせいもあるのか温厚な人たちが多い印象があり、自分には居心地の良いところです。仕事上、思うように物事が進まない事もありますが、ジョークを挟みつつ粘り強く交渉すると大抵はうまくいくような気がしています。週末の楽しみは、友人・知人との点心。庶民的な店から高級店までいろいろな店があり、湯気を見るだけでハッピーな気分になります。

 読者の皆様には、FacebookとInstagramを通して、私どもの活動をぜひ知っていただきたいです。せっかくのマレーシア暮らしですから、マレーシアの文化に関心をもつと、この国をより深く理解できるのではないかと思います。美術館や劇場で見るもの以外にも衣食住や言語も文化の様相を成すものです。何か自分の関心を糸口に、その分野を探求してみる事をお勧めします。

FB&Instagram:The Japan Foundation, Kuala Lumpur

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