2022年3月-この人のセニョ〜ム 弓木 英梨乃 さん

演奏技術力の向上に果てはないから学び続ける
あらゆる経験を糧に、楽しみながら歩む音楽道

弓木 英梨乃 さん

1990年大阪府大阪市生まれ。B型。09年、「LφST[ロスト]」(映画『携帯彼氏』主題歌)でシンガーソングライターとしてメジャーデビューを果たす。数々の著名ミュージシャンのサポートギタリストとなり、13年から「KIRINJI」の正式メンバーとしても活動。解散後の21年6月来馬、KL市内にある大学の音楽科に入学した。21年10月よりEテレのアニメ「チキップダンサーズ」のオープニングを作詞、作曲、歌唱担当ほか、ナレーションも務める。ギターを軸に幅広く活動する音楽アーティスト。

音楽を愛好する両親の影響から、わずか2歳半でバイオリンを始めた。中学時代はスポーツに熱中し音楽から離れるも、ビートルズの曲に感銘を受け「演奏したい!」とギターを手にする。バンドを率いる父に習い、やがて作詞作曲を始めるとライブハウスや路上で演奏。高校2年生で音楽コンテスト「SCHOOL OF SCHOOL FINAL」のグランプリを受賞し、卒業と同時に上京。EMI(現ユニバーサルミュージック)との契約が決まり、10代でメジャーデビューを果たした。

13~20年の解散まで「KIRINJI」のメンバーとして活躍しながら、楽曲制作にも挑戦。さまざまな音楽活動を経て20代を終える。KIRINJIを介して知ったK-POPアーティストをきっかけに、母親のルーツでもある韓国に3カ月間留学、語学やカルチャーに触れた。解散後、海外生活を実現すべくマレーシア留学を決意。なぜマレーシア?

新たな目標は、「自分の音楽を海外に発信する、海外の人と共演する、英語の習得、理論的に音楽を学び直したい」だ。「QS世界大学ランキング」芸術部門でマレーシアにある大学の音楽科がアジア諸国の上位にあり、ここに決めた。

多くの人を取材し、当時の写真や資料を收めた『Postcards from the South』は、ヒューマンドキュメンタリーであり、写真集だ。話し手の母語(マレー・中国語)+英語で書かれていることに、語り手への敬いとマレーシア愛を強く感じる。

21年6月、3回目のロックダウンの真っただ中、愛用ギター8本とレコーディング機材を引っ提げ来馬。大学はオンライン授業で友達ができないのは残念だが、繰り返し再生しながら自分のペースで勉強できるのはコロナ禍留学の利点だった。

マレーシアには鉄道博物館がない。集められた情報を発信する場として鉄道博物館の存在は欠かせないとし、マレーシア初の鉄道博物館開設の実現を目指す。同時に各地で人々が抱く「思い出」を文章、写真、映像に刻み続けている。

音楽理論を学び作曲にも変化が表れる。今までは雰囲気やリズムからコードを起こしメロディーを作っていたが、最近ではメロディやハーモニーを先にイメージするようになったという。学業の傍らYouTubeやインスタグラムでカバー曲などのギター演奏を積極的に配信。日本を離れて配信すると、諸外国からのアクセスが多くなり再び仕事も増えてきた。

「もっと経験を積んで自分を磨き、曲作りに活かしたい」と弓木さん。 確かな技術と構成力、表現豊かな演奏に透き通った歌声。 彼女の音楽を聴くとハッピーな気分になれる。

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