2022年6月-この人のセニョ〜ム 藤原豆腐食店の仲間たち

頭文字Dとハチロクが結んだ4人の絆
夢は「しげの秀一先生のご来店!」

藤原豆腐食店の仲間たち

リム・ワイ・ホンさん:1988年生まれ、シャーアラム出身。マーケティング担当、エンジニア。
マーク・ヨンさん:1985年生まれ、KL出身。ホール担当、マジシャン。
CK・チャンさん:1986年生まれ、ペラ出身。マネージメント担当、中古車ディーラー。
ウォン・チン・ホンさん :1975年生まれ、サラワク出身。厨房担当、ホテルのシェフ。
USJ1に藤原豆腐食店を2020年に開店。

1995~2013年まで『週刊ヤングマガジン』(講談社)に連載、累計発行部数5500万部を突破、アニメや映画も世界中で大ヒットした「頭文字D(イニシャル・ディー)」は、しげの秀一先生による峠の走り屋の物語だ。

その魅力にとりつかれた4人が始めたのが、USJ 1にある藤原豆腐食店(FUJIWARA TOFU SHOP)。言わずもがな、店名は同作主人公の父親が営む豆腐店が由来だ。その外観は原作を忠実に再現。主人公の愛車AE86 スプリンタートレノ(通称ハチロク)を店前に2台、なんと店内にも1台展示している。もちろん全員がハチロクオーナーだ。内装はこれでもかというくらいにグッズが所狭しと並んでいたり、アーケードゲーム機が設置されたりと「頭文字D愛」を深く感じる。実はこの4人、平日はそれぞれ違う仕事をしていて、金・土・日の三日間だけ藤原豆腐食店を営業しているのだ。出身地、年齢、経歴もバラバラな4人だが、マレーシア国内で定期的に行われるハチロクのオーナーズミーティングなどを経て意気投合。開業の志を共にすることとなる。

リムさんの本業はエンジニア。2000年に頭文字Dのアニメを見てその虜になった。藤原豆腐店のモチーフとなった豆腐店は百年以上続く老舗で、08年ごろまで群馬県に実在していた。しかし、区画整理でなくなったと聞き、「いつかマレーシアで復活させたいと思った」と開業の動機を語る。

マークさんはパフォーマー15人を抱えるエンターテイメント会社を経営、自身はマジシャン。海外でパフォーマンスを行うほどの実力だ。「とことん楽しませたい」と接客時に手品を披露し、驚きと笑顔を誘うのは彼の十八番だ。

チャンさんは現役の中古車ディーラーで、これまで7台のハチロクを乗り継いできた根っからのハチロク好き。オープン直前のMCO発令、余儀なく開業延期という不運に見舞われたが、「多くの頭文字Dや車ファンが来店して週末は満員御礼だよ!」と店の運営に自信をのぞかせている。

厨房担当のウォンさんの本職はホテルのシェフ。彼が考案した、口当たりよく濃厚な「自家製豆腐花」は同店の看板メニューだ。「ムスリムの方にも楽しんでもらえるように工夫しながら、今後メニューを増やしていきたい」と意欲的。

それぞれの得意分野を生かした4人の挑戦。「しげの秀一先生が来てくれるくらいの、世界中のファンが集まる場所にしたい」。少年のように目を輝かせながら話してくれた。

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