ぶどう酒百味旅 ~最初のひとくち 想いの滴~ 第13回

〜最初のひとくち 想いの滴〜

【紫音のおすすめワイン】
シャトー ヌフ デュ パプ(赤)/E.GUIGAL 生産国フランス

あなたがワインを買いに行く。フランスとチリ、どちらを選ぶか?多くの人がチリワインを選ぶと思う。だって「わかりやすい」から。「チリワインはコスパがいい」なんて前評判以外に、使われているブドウ品種が親切にもラベルに書かれている。フランスのようなワイン伝統国は、「優れたワインは優れた土地から」って考えで、品種名をラベルに書かない。チリやアメリカなんてワイン新興国は「優れたワインは優れたブドウ品種から」って考えているから書く。だから単一品種でワインを造るのが好き。これ、絶対的に書いてあった方が消費者目線。勿論それが商売戦略でもある。今回ご紹介するワインはその真逆をいくワイン。なんと「ブドウ品種を最大13種類混ぜて造っていいよ」って法律で認められているワイン。ちなみに「この13品種を全部使え!」ってことではなく、「好きな品種を好きにブレンドしていいよ」ってこと。だからこのワイン、生産者によって味も千差万別。シャトー ヌフ デュ パプの生産者はE.GUIGALギガル。覚えやすい名前でしょ。味の特徴は複雑、芳醇、妖艶、贅沢、濃厚、な感じ。

【ワインに合わせて 黒オリーブのピクルス】
「ピクルスには白ワイン」でもいいのだが、ピクルスは赤ワインにも合う。ピクルスの酸味が赤ワインのタンニン(渋み)と好相性。機会があればぜひお試しを!それでは続けて私のピクルスレシピを、なんですが、世に溢れるレシピって、ごちゃごちゃ沢山書いてあって、読んでるだけで作る気が失せるってのが多い。まさにそんなレシピがこちら。黒オリーブ200g(水煮一缶)、米酢80ml、リンゴ酢40ml、白ワイン50ml、水100ml、砂糖20g、塩1g、蜂蜜10g、ニンニク1片←ここまでを鍋に入れ弱火で5分煮る。煮沸した容器(瓶)にオリーブと先の煮たものを加え、月桂樹の葉1枚、鷹の爪1㎝、白胡椒(粒)10粒を加える。冷蔵庫で保存し次の日からが美味しい。書いている方も嫌になるのですが、まずこのレシピの本質は「オリーブ、酢、砂糖、塩、水」だけなんです。あとは風味やコクを付けるためのものであって、なくてもいい。他のものでもいい。なんでもそう。世に溢れるごちゃごちゃレシピの本質を見抜いて、基本材料さえあれば、まずは作ってみる。料理って、最初の一歩が大きな一歩、なんですよね。

【シェフの一言】
チリワインのラベル品種表記は75%以上その品種を使えばいい。100%じゃなくてもいい。メルローと書いてあっても、メルロー品種100%使用とは限らないってこと。

塩見 正道  プロフィール
​元パプアニューギニア日本国大使館の公邸料理人。日本ソムリエ協会認定のソムリエでもある。現在、アラダマンサラ地区にて、葡萄酒百味処紫音を営む。「シェフ+ソムリエ×マレーシア」な日々を過ごす。

B-1-16, Block B, Jalan PJU 1A/20A, Dataran Ara Damansara, 47301 PJ
Tel: 03-7840 0632

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