ぶどう酒百味旅 ~最初のひとくち 想いの滴~ 第10回

  • 2019/12/1
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【紫音のおすすめワイン】
自分にとって大事な年のワイン


今回は特別に素敵なクリスマスプレゼントをご用意しました。このコラムを読んでいただいている方へ「時間旅行」をプレゼントします。残念ながら未来へは行けませんが、過去へタイムスリップする方法を私は知っています。 ワインが他の酒類と違うところ、それはヴィンテージ(生産年)です。そのワインに使われたブドウの育った年がラベルに記載されています。春に芽を出したブドウの実は、収穫の秋を迎えるまでの間、長い時間をかけてゆっくりと成長していきます。その時間の中で、風が吹き、雨が降り、太陽の光が降り注ぎ、それら自然の恩恵に育てられたブドウの実は、収穫の喜び溢れる中で摘み取られます。ワインを造る際に水やその他水分を加えることはありません。絞ったブドウの果汁だけを発酵させて造ります。その年の、その年にしかない自然の恵みを凝縮したブドウの実からワインはできています。一本のワインには、そのラベルに書かれた年の「時間」が詰まっているのです。ボトルの中にあるワインという時間。さあ、過去にタイムスリップする心の準備はできましたか?

【ワインに合わせて思うこと】

ここに一本のワインがあります。ヴィンテージは2007年。私がマレーシアにやってきたのがこの年の11月。その年の初め、私はパプアニューギニアでの仕事を終え、慣れぬ東京に住み、東京中の洋食屋を食べ歩いていました。右も左もわからぬマレーシア で洋食屋を開業することだけは決まっている。その準備のために東京に住み、ひらすら洋食屋へ行く毎日・・・。 目の前にあるワインのコルクを抜く。静かにグラスに注ぎ口に含む。2007年という時間、が私の中へ入ってくると同時に、あの日の記憶、希望や不安が一気に溢れ出す。あんなこともあった、こんなこともあった。一杯のワインが、私をあの時間に連れ戻す。 あなたにとっての大切な年はいつですか?就職した年、結婚した年、マレーシアに来た年、頑張りぬいた年、絶対忘れられない思い出の年。その年のワインを開けてみてください。あなたの大切な時間が、そのボトルの中にあります。忘れかけていたものも、そこにあるかもしれません。一杯のワインを飲み、あの日を思い出す。一杯のワインが、あなたをあの時間に連れ戻す。今年の締めくくり、こんなワインの飲み方はいかがですか。
【塩見さんの一言】

ヴィンテージでワインを選ぶ。一杯のワインであなたも過去に行けますよ。


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