わくわく!マレー語の暮らし - Terima Kasih

Terima kasih トゥリマ カシ=「ありがとう」

はじめまして。サフィヤと申します。今月号からこのコラムを書かせて頂くことになり、そんなご縁に心からterima kasihです。日本語の「ありがとう」の語源は「有難い=有ることが難しい」、つまり「貴重なことだ」と言って感謝の表現としています。では、マレー語のterima kasihにはどんな語源があるのでしょうか。
terimaは「受け取る」という動詞、そしてkasihは「愛情」です。「あなたの愛情を受け取りました」と言って御礼の言葉とするなんて、ちょっと素敵ですね。
結婚式の時の新婦の決まり文句にもterimaが出てきます。イスラムの結婚契約式Akad nikah(※1)の際、新郎は新婦にお金を渡します。日本で言えば結納金に近いでしょうか。マレーシアでは州ごとに金額が定められていて、私が結婚式を挙げたのは夫の田舎のパハン州、22.5リンギでした。安い。中途半端…。ちなみにスランゴール州では300リンギです。儀式の際にお金をバサッと渡すのは何となく決まりが悪いのか、きれいに額に入れてみたり、お札を花びらに見立てて花かごにしてみたり、その形は様々です。そして受け取った新婦はSaya terima mas kahwin(※2)「私は結婚のお金を受け取りました」と言うのです。受け取るのは愛情じゃなくて現金…。意外と現実的。その後の生活の中でも、請求した経費を事務所で受け取る時にterimaと書いて署名したりとか…。
さてさて話を戻して、「ありがとう」の応えは「どういたしまして」ですが、日本語では「なにをしたわけでもないよ」という感じで謙遜を含む意味になります。マレー語ではsama-sama サマサマと言います。samaは「同じ」という意味で、「同じ同じ」「あなたの愛情も同じように受け取っていますよ」という意味合いです。私は日本語の謙遜の精神も好きなのですが、この言葉に関してはマレー語に軍配を上げたいなあと思ってしまいます。そしてsama単体では、服の色が同じだねとか、昨日と同じおかずだよとか、日常生活の中でもよく使われています。
「ありがとう」「どういたしまして」の二言だけを勉強したつもりが、加えて「受け取る」「愛情」「同じ」という単語も勉強できてしまうマレー語。日本語とも比較しながら、日々の暮らしの中での“わくわく”を一緒に見付けていきましょう。

 

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