わくわく!マレー語の暮らし besar ブサル = 大きい  / kecil クチル = 小さい

わくわく!マレー語の暮らし

わくわく!マレー語の暮らし
besar ブサル = 大きい  / kecil クチル = 小さい

昔々、日本の実家で母がオクラを育てていたことがあります。夏は毎日のように収穫できて、ちょっとサボるとそのオクラはあっという間に大きくなり、硬くて美味しくなかった記憶があります。大きくなる前にせっせと収穫せねばと忙しい一夏を過ごした母は、次の夏はもう育てるのをやめてしまいました。あの一夏の味をマレーシアで思い出すことになろうとは…。マレーシアのオクラの大きさと硬さ、あの時のオクラと同じです。kecilが断然美味しいのにと夫に訴えると、量り売りだからbesarになるとのこと。農家にとって、いかに美味しく食べてもらうかより、いかに高く売れるかなんですね。

besarkecil、この辺りの家は大きいなあとか、あの選手は小さいのに頑張っているねとか、日常会話で頻繁に使いますが、日本語とはちょっと違う使い方もあります。「cikgu besar(チェグ ブサル)」と言ったら直訳は「大きい先生」ですが、体格がいい先生という意味ではありません。また、モスクにはイマーム(導師)がいますが、国立や州立レベルの大きなモスクになると数人いるため、トップの一名だけ「imam besar(イマーム ブサル)」と呼ばれます。「大きいイマーム」ではなく、このモスクで一番偉い人。つまり先程のcikgu besarは「校長」のことなのです。

ところでオクラに限らず、マレー人は小さい物より大きい物を好むようです。結婚式に出席する時、新郎新婦が親しい友人や親戚ならプレゼントの包みを抱えて行くのですが、その包みの大きいことといったら。両手で抱えて会場に向かう時の姿は、ウキウキと華やいでいます。そして会場の入口では、その箱がどんどん積み上げられていきます。以前私は夫の従妹のプレゼントを選ぶのに、ちょっと素敵なカトラリーを見付けたのですが、夫は箱が小さいからイヤだとのこと。そういえば自分たちの結婚式で頂いたプレゼントを思い出しても、小さくてもコップ6脚とポットのセットとか、大きいものでは天井扇風機とか。田舎で結婚式を挙げたあと、それらを車に積んで帰るのが大変でした。それに対し日本人に頂いたお祝いは、夫婦箸とか、切子のコップをペアで2脚とか。どちらに甲乙をつけるわけではなく、それぞれ心がこもっていて嬉しいものでしたが、やっぱりオクラだけはkecilがいいな。

サフィヤ  プロフィール
2012年にマレー系マレーシア人と結婚。KL郊外に住み、夫の家族や親戚、ご近所付き合い、モスクでの交流など、マレー語に囲まれた暮らしをしています。

関連記事

コメントは利用できません。

アーカイブ

ページ上部へ戻る