わくわく!マレー語の暮らし cuaca baik チュアチャ バイッ = いい天気 

わくわく!マレー語の暮らし

cuaca baik チュアチャ バイッ = いい天気

「家で何語でしゃべっているんですか?」と、日本人にもマレーシア人にもよく聞かれます。私たち夫婦の会話は日本語とマレー語半々です。やはり大切なのは自分の母語と相手の母語。といっても、使い分けているわけではありません。緊張感のゆるい日々の生活の中では、気の向くまま思いつくままの言葉が出てくるので、1つの文の中でも両言語がごちゃ混ぜになっていたりします。「sedapね」「わたしmakan」とか(※sedapスダップ=おいしい/makanマカン=食べる)。ルー大柴が2人いるようなもんです。

とある日曜日、朝の散歩にでかけようとしたところ、空全体が薄い灰色で、太陽の光が見えない曇天でした。私「今日は天気がよくないね」と日本語で…。夫「うん。cuaca baikね」とマレー語日本語ミックスで…。えー、日本語だけで整理すると「天気がよくないね」「うん、いい天気だね」って、まるで会話の成り立っていない夫婦ではありませんか。

日本語で「いい天気」というと、抜けるような青空、ピカーンと輝く太陽、洗濯日和、ついでに布団も干そうかという気分になる日。夏でも冬でも季節を問わず「いい天気」の日はあります。そこに暑さ寒さは関係ありません。

マレーシアでぴかぴかの青空の日にCuaca baik!! とにこやかに言ったら、「は~ん? 暑いじゃん」(実際はマレー語でうっとうしそうに「panasパナス=暑い・熱い」)と返されるのがオチでしょう。つまり、マレーシアでの「いい天気」=「涼しい」なので、日本人の認識とは異なるのです。太陽が出ていなくて、いい具合に曇っていて、大雨でもなく、とにかく暑くない、これが「いい天気」。

先ほどの夫婦の会話、私は曇天を見たら自然に日本語で「天気がよくない」と言い、その日本語のニュアンスを承知の上で夫は「うん」と言い、マレー語のニュアンスのcuaca baikだと言っているわけです。すべてをお見通しのうえでの夫婦の会話、なかなかでしょ。まぁそうはいっても、日本語もマレー語も言語というものは想像以上に奥が深く、お互い理解不能になることもあるし、ニュアンスがつかみ切れずに終わることもあります。正直異なる文化と言語の中での生活はストレスがないとは言えません。それでも、このcuaca baikのような言葉が理解できると、わくわくが高まるものですネ。

サフィヤ  プロフィール
2012年にマレー系マレーシア人と結婚。KL郊外に住み、夫の家族や親戚、ご近所付き合い、モスクでの交流など、マレー語に囲まれた暮らしをしています。

関連記事

コメントは利用できません。

アーカイブ

ページ上部へ戻る