わくわく!マレー語の暮らし pakai パカイ = 着る・履く・身につける・使う

わくわく!マレー語の暮らし

pakai パカイ = 着る・履く・身につける・使う 

このコロナ禍に生まれた新しいファッションがあります。手作りマスクもしかり。
マレー系女子の間では、マスクバンドが一気に流行りました。マスクバンド?正式名称ははっきりしていませんが、英語でface mask extenderと書かれていました。

イスラムの女性は頭にtudung(トゥドゥン)またはhijab(ヒジャブ)と呼ばれるスカーフを被っています。前者はマレー語、後者はアラビア語由来です。tudungは耳まで覆われるため、マスクの付け外しが気軽にできません。マスクを耳にかけてからtudungを被ってしまうと、食事の際など一時的に外すのが困難です。そこで、tudungの上からマスクを付けられるように、医者が利用するような頭の後ろで結ぶ形のものを使う女性もいました。が、このコロナ禍で出回るマスクは一般的な形のものばかり。

そこで生まれたのが、マスクバンドなのです。15センチほどのバンド(太いゴムバンド、毛糸で編まれたバンド等)の両端にボタンを縫い付け、そのボタンにマスクのゴムを引っかけて、バンドを頭の後ろに回します。
百聞は一見に如かず、街に出たらぜひマレー系女子の頭の後ろを観察してみてください。
当初はパンツのゴムにボタンを付けただけというようなものでしたが、初めて見た時はそれでも感動したものです。今やネットショッピングにも溢れるほど。キラキラのビーズが付いていたり、真珠玉をつなげたものだったり、伸縮の調整ができたり、デザインも機能も進化しています。

さて、前々回から連想ゲームのようになっているこのコラムなのですが、「tutup=閉める⇔ buka=開ける/ buka=脱ぐ⇔ pakai=着る」このように整理できます。「pakai baju(バジュ)=服を着る」「pakai kasut(カソッ)=靴を履く」「pakai mask=マスクをする」など、身につけるものは全てこれ。さらに「pakai kamus(カムス)=辞書を使う」「pakai Grab=グラブ(配車アプリ)を使う」など、使うという意味もあります。

街でマスクバンドを見かけてから、簡易的なものを自分で作ってみたり、夫が買ってきたり、ついにはハンドメイド作家さんに注文してブレスレットとしても使える素敵なものを手に入れたり、コロナ禍のおしゃれを楽しんでいる日々です。tudungを被らない人でもマスクで耳が痛い場合は、Sila pakai(シラ パカイ)=どうぞ使ってください。

サフィヤ  プロフィール
2012年にマレー系マレーシア人と結婚。KL郊外に住み、夫の家族や親戚、ご近所付き合い、モスクでの交流など、マレー語に囲まれた暮らしをしています。

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