わくわく!マレー語の暮らし vaksin ヴァクスィン = ワクチン

わくわく!マレー語の暮らし

vaksin ヴァクスィン = ワクチン

英語の綴りは「vaccine」、マレー語の綴りは「vaksin」、日本語の綴りは「ワクチン」。日本語は独自の文字を持つため、しっかり日本語化されているように見えます。マレー語はアルファベットを使うため、英語のスペルを書き間違えたかのように見えてしまいますが、これがマレー語なのです。ちなみにフランス語は「vaccin」、イタリア語は「vaccino」だそうですよ。

マレーシアで最初に新型コロナワクチンを接種したのは、ムヒディン首相です。接種した後には「Saya telah divaksin(サヤ テラ ディヴァクスィン)=私はワクチンを受けました」というプラカードを持って、にっこりとピースサイン。もし日本の首相が同じことをしたら、日本国民はどんな感情になるのでしょう。ムヒディン首相は翌日にも自宅から元気な様子をビデオメッセージで伝え、夫は「これで皆、安心するねえ」と言っておりました。

Saya(サヤ)=私」「telah(テラ)=過去・完了形」です。telahは主に書き言葉なので、普段の会話で使うことはありません。会話では「sudah(スダ)=過去・完了形」がよく使われますが、「もうごはんを食べた」「もう準備ができた」など、済んだことを伝えたい時にのみ使います。ただ単に「昨日ナシゴレンを食べた」など過去の出来事の説明には使いません。「Semalam makan nasi goreng(スマラム マカン ナシゴレン)=昨日・食べる・ナシゴレン=昨日ナシゴレンを食べました」となります。

さて、話は戻って「Saya telah divaksin」についてですが、vaksinの前に「di-」が付いていますね。今日は文法の話が多くなりますが、動詞の前に「di-」を付けると受身の意味になります。ワクチンって名詞じゃない?!って叫びたいけど、マレーシアでそんなことを気にするのは野暮なようです。受身というと、日本語では「雨に降られた」「弟に俺のアイスを食べられた」など、迷惑な感情を表す受身がよく使われるのですが、マレー語ではそんなに受身を使いません。「雨が降った」「弟がアイスを食べた」で十分なのです。

その後〇〇大臣やら様々な人物がこのプラカードを持って写真を撮っていました。それを見るたびに純粋に安心感を抱くマレー人夫の横で、ふむふむこういう使い方をするのかと文法に注目、そして文化の違いも面白く感じてしまう日本人妻なのでした。

サフィヤ  プロフィール
2012年にマレー系マレーシア人と結婚。KL郊外に住み、夫の家族や親戚、ご近所付き合い、モスクでの交流など、マレー語に囲まれた暮らしをしています。

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