Duduk di rumah.ドゥドゥッルマ = 家にいよう

Duduk di rumah.ドゥドゥッルマ = 家にいよう 

このコラムを書いているのは4月、マレーシア政府による活動制限令の真っ只中です。世界中で「Stay at home」(家にいよう)という呼びかけが広まっていますが、マレー語では「Duduk di rumah」といいます。実は「duduk=座る」という意味なのですが、「住んでいる」という意味でも使われており、「ひとつの場所に腰を落ち着ける」「じっとしている」そんなニュアンスの言葉です。「di=場所を表す助詞」「rumah=家」で、時には助詞を省略して「Duduk rumah」ということも。
結婚当初から、私はよく夫に「ドゥドゥッ!(座って~!)」と言われます(この夫の台詞は優しい調子で読んでください)。家で喉が渇いて、冷蔵庫を開けてコップに水を入れて、手を腰にとまではいかなくとも、立ったままゴクゴクと飲む。すると夫が「ドゥドゥッ!ドゥドゥッ!」と言ってきます。出かけ先で喉が渇いて、かばんからボトルを取り出してゴクッと飲む。その時も夫が「ドゥドゥッ!」と。一口水を飲むためにいちいち座ってなんかいられないと思うのですが、マレー系では立ったまま食べたり飲んだりするのはあまり良いマナーではないとされています。また、休憩するならゆっくり休憩すればいいのに、とも思っているようです。
でも私は、料理の最中にちょっと水が飲みたいだけで、分かってはいるけれど、家の中ではいちいち座りません。ごめんなさい。でも、外では座るようにしています。あの日本人はマナーがなってない!と思われたくないのです。ウチとソトで顔が違って、本当にごめんなさい。
さて、活動制限令の期間中、我が家では夫が代表して買い物に出ているので、私は一歩も外に出ることがありません。靴を履くこともないので、洗って片付けてしまったほどです。私は窓から外を飛ぶ鳥を眺めて、自分はお城から出ることのない姫だと思うことにしました。夫は執事、密かにそんな妄想をしながら家にいたら、けっこう優雅に過ごせるものです。この6月号が発刊される頃には、姫はついに靴を履いて街に出ているのかもしれません。もしお城の中の姫のままだったとしても、それはそれで優雅な暮らしをもう少し楽しめるということなのでしょう。どちらにしろ、姫は皆さまの健やかなる日々を祈っております。

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