hati ハティ = 肝臓 / jantung ジャントン = 心臓

わくわく!マレー語の暮らし

hati ハティ = 肝臓 / jantung ジャントン = 心臓

今年『ちむどんどん』というタイトルの連続テレビ小説がありましたが、これは沖縄の言葉で「ちむ(肝)」が「どんどん(わくわく)する」という意味だそうです。「ちむ(肝)」が表すのは「心」で、心が弾む、心が躍る、そんな意味合いでしょう。肝=心、ここにマレー語との共通点を発見した私。沖縄料理のゴーヤチャンプルも、「campurチャンプル=混ざり合う」というマレー語と、全く関係ないとは思えません。

マレー語にはhatiを使った熟語がたくさんあり、臓器としての肝臓だけではなく「心」を表しています。「baik hati(バイ ハティ)=心が良い=優しい」、「susah hati(スサ ハティ)=心が難しい=悩ましい」など。実はこの話題、2021年2月号にも書きました。気になる方は、『セニョ~ム』のホームページからバックナンバーをご覧くださいませ。「セニョ~ムの連載記事」→「わくわく!マレー語の暮らし」で辿り着けるはずです。もちろん辿り着けなくても大丈夫、大事なことはもう一度書きます。「心」を表すのは「jantung 心臓」ではなく「hati 肝臓」ということ。

ただ日本語のような「~臓」という言い方はないため、文脈がつかめないと混乱を招くことにもなります。例えば「sakit hati(サキ ハティ)=心が痛い/肝臓病」の2つの意味があります。「心が痛い」は日本語のニュアンスと違い、ひどく怒っている意味になるのでご注意ください。一方心臓の方は「sakit jantung(サキ ジャントン)=心臓病」の意味だけです。また、「hati ayam(ハティ アヤム)=鶏の肝臓」だと、お肉屋さんで「鶏のレバー」を指し、かつ人の性格「弱虫」も表します。ノミの心臓ならぬ鶏の肝臓、どの言語でも人が作り出す表現はおもしろいものですね。

ところで日本語では「肝が小さい」「肝っ玉がすわっている」「肝に銘じる」などの慣用句がありますが、度胸や強い意思の部分を担っているのが「肝」のようです。皆さん、hatiを大切にしていますか? 身体の一部としても、心としても、大切なもの。心身ともに健やかに、よいお年をお迎えください。

サフィヤ  プロフィール
2012年にマレー系マレーシア人と結婚。KL郊外に住み、夫の家族や親戚、ご近所付き合い、モスクでの交流など、マレー語に囲まれた暮らしをしています。

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