kampung カンポン = いなか

kampung カンポン =  いなか

 nasi goreng kampung(ナシゴレン カンポン)を食べたことがありますか? ナシゴレンはいわゆるチャーハンのことですが、メニューを開くとずらっと様々な種類のナシゴレンが並んでいます。最初に登場するのはnasi goreng biasa(ナシゴレン ビアサ)。「biasa(ビアサ)=普通の」という意味で、kicap(キチャップ)と呼ばれる甘い醤油で味付けされています。ナシゴレンカンポンはikan bilis(イカンビリス)という日本で言えば食べる煮干しが一番近いかと思うのですが、それよりもだいぶ塩辛い小魚がメインです。それに密かに激辛の緑の唐辛子が入っているので、優しい塩味のチャーハンなのに、時に刺激的な一匙を口に運んでしまうこともあります。 「カンポン」は一言でいえば「いなか」ですが、実際は日本語のもつ意味だけでは説明しきれません。確かに夫のいなかは都市の反対語に相当する山奥のいなかです。道には鶏が闊歩しており、高床式の家が今もあります。近所付き合いも濃厚。これぞカンポンと言いたくなりますが、クアラルンプール市内や近郊にもカンポンはあるのです。「昔ながらの村落」と言ったほうがいいかもしれません。 魏実家に帰省というのは日本の場合少なからずストレスになることがあるかと思いますが、私の場合何がストレスって、シャワーと呼んでいいのか分からない頭上から落ちてくる冷たい水、床にしゃがんでの歯磨き(吐き出す先が排水溝しかない)、うるさすぎるヤモリの鳴き声、やっと眠れたころに始まる鶏の大合唱、あれを食べろこれを食べろと親戚一度からの猛攻撃、食べ物は超辛い、飲み物は超甘い、方言混じりのマレー語は聞き取れない。最初のうちは異文化体験、キャンプ感覚で楽しかったのですが、もうそんな初々しい気持ちも薄れてきてしまって・・・。という日本人目線の冗談はさておき、カンポンはいつも平和で、おしゃべりの声、自然の音、穏やかな空気の中に賑やかさが溢れていて、マレー人にとってかけがけのない場所と言えるでしょう。 カンポンの朝によく登場するのがナシゴレン。義母が大きな中華鍋でドーンと作ります。ナシゴレンカンポンは母の味!という話を聞いたことは今のところありませんが、優しさと厳しさが混在しているこの味が、私は好きです。

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