tarik タリッ=引く/ tolak トラッ= 押す

tarik タリッ=引く/ tolak トラッ= 押す

 Teh tarik(テータリッ)を飲んだことがありますか? マレーシアに住んでいる方なら、もちろんという答えが返ってくることでしょう。日本語で説明すると「甘いミルクティー」となりますが、直訳は「引っぱる紅茶」です。濃い目に入れた紅茶とコンデンスミルクを混ぜるのにスプーンで優雅に…なんてことはせず、もう一方のカップにザーッと移し変えて、両手にカップを持って交互に注ぎながら空気とともに混ぜていくのです。注ぐ位置が高ければ高いほどいい。ぐっとカップを引き上げることになるので、それが名前の由来です。とあるテレビコマーシャルでは、大げさに気球の上から紅茶を落として 、下で必死に受け止めていました。また、ドアにtarikの文字を見たことがある方もいるでしょう。反対側にはtolakと書いてあります。表題の通り「引く」と「押す」、ここまでは日常的によく見かけるマレー語ですが、辞書の前後にある似たスペルの言葉を見ると「tari(タリ)=踊り」「tarikh(タリッ~)=日付」。マレー語の発音は簡単に見えますが、日本語のように一拍一音ではない細かい部分は難しいですね。さて、算数の3-1=2という場合、tarikを使うのでしょうか。なんと、これはtolakを使って「3 tolakjadi 2」(※1)と言うのです。一体どういうことなのか考えてみましょう。まず日本語の場合。うちの中に3人いるとします。そこに外から友達が〇〇ちゃ~ん!と呼びに来て、子供が1人出て行きます。友達に引っ張り出されたから「3引く1」。次にマレー語の場合。子供がゲームばかりしているから母親が外に遊びに行くように押し出す、だから「3押す1」。引いたり押したりする黒子がどこにいるかによって変わってくるのですね。ちなみに1+1=2の場合は、「1 tambah jadi 2」と言い、「tambah(タンバ)=追加する」ですから、こちらは分かりやすいです。夫の田舎でごはんを食べていると、食べ終わる前から「タンバ!タンバ!」と声をかけられます。「おかわりしてね!」という意味。このタンバ攻撃はけっこう激しいので、最初に少な目に盛って素直にお代わりするよう心がけています。今日はタリッタリタリッ~と色々な言葉が出てきたあげくに算数の話。皆さん脳が疲
れたことでしょう。こんな時は甘いテータリッでも飲んで、疲れを癒してくださいね。

※1 jadi(ジャディ)→成る

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