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アンナ先生の健康アドバイスー第1回 結核を予防するためのBCGワクチン
- 2018/11/19
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結核を予防するためのBCGワクチン
結核は、主に肺に影響を与える重大な感染症ですが、体の他の部分にも影響を及ぼすこともあります。主な感染経路は、せきやくしゃみをすると飛沫に含まれる結核菌が空気中に飛び散り、それを他の人が吸い込むことにより「感染」します(空気感染)。結核は感染症ですが、正しく服薬し治療することで、治すことができます。
マレーシアは、結核中負荷国に分類されており、生後数日以内にBCGワクチンの接種をしますが、これは結核感染への集団免疫を強化するためです。一方日本では、生後5か月で接種が行われます。BCGワクチンは、結核菌を弱化し、それを表皮層に注入し、実際の感染を起こします。その際に、注射痕を引き起こしますが、痕は個人差があります。
マレーシアの場合は、通常、左の三角筋部で行われますが、乳幼児のおしりや太股など、体の他の部分に接種することも可能です。通常、ワクチン接種後約2~4週間後に反応が始まります。注射をした部分に発赤や硬結が生じ、その後化膿してかさぶたを作ることがあります。マレーシアで出産したお母さんたちは、BCG接種によって注射痕が残ってしまうことを心配し、ハンコ注射のBCG接種を受けるため、接種時期を遅らせて日本で接種する傾向があります。
しかしマレーシア国内では、結核感染のリスクがいまだ高いため、生まれた乳児のBCG予防接種を遅らせるのは理想的ではありません。もし、注射痕が気になられる方は、接種前に目立たない体部位について、主治医と相談することもできます。早期BCGワクチンの重要性についてご質問がございましたら、お気軽にご連絡ください!
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