屋外活動は日光からビタミンDを吸収することもでき、私たちの体を丈夫に保つためにも推奨されています。しかし、今の時期の「水泳」は、果たして最適と言えるのでしょうか。
MCO 3.0以前は、風邪の患者さんがかなり多く来院していました。問診によると多くのこどもたちが公共プールの利用後に、胃腸炎や咳、鼻水などを発症していることが分かりました。そこで私は現在のCOVID-19パンデミック最中での水泳の安全性について、疑問をもち始めました。
CDC(疾病対策予防センター)の情報によると、「よく手入れされた塩素入りプールで泳ぐのは安全」とのこと。それにはpH値、塩素濃度、温度などを定期的に検査する必要があります。塩素はウイルスやバクテリア、その他の細菌を殺すのに非常に効果的ですが、その効果が発揮するには接触時間の長さが関係します。例えば、A型肝炎ウイルスを塩素水(濃度1mg / ℓ -1ppm)でウイルスを死滅させるには、少なくとも16分の接触時間が必要となります。
プールに入ると鼻水が出るという人も多いと思います。もちろんのことですが、泳ぐ時はフェイスマスクを外します。COVID-19のウイルスをもつ人が一人でもプールに入った瞬間にくしゃみをし始めれば、その近くで泳ぐ人に感染する危険性があるといえます。
よって私の意見では、水泳と比較すると、ゴルフ、テニス、サイクリングなど、フェイスマスクを着用してできる屋外活動のほうが、良い選択だと思います。常にマスクの着用と消毒を忘れずに、安全に過ごすよう心掛けましょう。