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アンナ先生の健康アドバイスー第32回 ビタミンDの重要性
- 2021/8/27
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以前、同コラムでビタミンDについて書きましたが(2019年4月号)、昨今のコロナ禍でこのビタミンDが注目されてきています。
ビタミンDは骨や歯をつくるのに必要とされるカルシウムとリンの吸収を助け、筋力を強化するのが主な働きですが、このほか血糖値を調整したり、心臓や血管・肺・気道の調整にも役立ち、私たちの体の免疫システムを高める役割もあります。これらはCOVID-19の影響を受ける領域であり、ビタミンDを多くとることによって、早期回復や病気の重症化を抑えることができると言われています。
ビタミンDは体内に二つの方法で取り入れられます。一つは食品やサプリメントなどからの経口摂取、もう一つは紫外線にあたることで皮膚から合成する方法です。 ビタミンDは人間が唯一体内で生成できるビタミンであり、これが大きな特徴です。
ビタミンDが多く含まれる食べ物には、魚類(イワシ・サンマ・ブリ・サケ)、キノコ(干しシイタケ・キクラゲ)、卵などがあります。ビタミンDは脂溶性ビタミンなので、炒め物や揚げ物など油と一緒に摂取することで吸収率がアップします。ただし、食べ物からの摂取は必要量の1/3程度。残りは太陽を浴びて増やす必要があります。紫外線の浴びすぎはよくないですが、1日15~30分程度の日光浴で、ビタミンDを増やすことができます。
コロナ禍で外出制限がかかり自宅で過ごす時間が多くなると、太陽からのビタミンD摂取は難しくなるので、食事やサプリメントなどを併用しビタミンDを摂るよう心がけましょう。
アンナ先生プロフィール アイルランド・ダブリン大医学部卒(MBBCHBAO取得)。小児科、産婦人科、麻酔科、救急科、皮膚科、整形外科での経験を経て、2018年にのぞみクリニックを開業。自身も母親という立場から、こどもや女性にも優しいクリニックが信条。
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