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- アンナ先生の健康アドバイスー第35回 糖尿病
糖尿病とは血液中を流れるブドウ糖が増えてしまう病気で、大きく分けると「1型糖尿病」、「2型糖尿病」、「その他の特定の疾患によるもの」、「妊娠糖尿病」があります。空腹時血糖値やHBA1Cなどの血液検査での血糖値の数値を総合的に見て確認します。現在、世界の成人人口の約9%〜10%が糖尿病であると推定されています。
ブドウ糖は私たちの体の細胞が活動するためのエネルギー源として必要な糖です。食事をすると、炭水化物などが消化吸収されてブドウ糖となり、血液に入ります。この血中のブドウ糖をエネルギーに変えて糖値を下げる唯一のホルモンが、膵臓から分泌されるインスリンです。インスリンがなければ血糖値を下げることができません。糖尿病患者さんの場合、膵臓から十分なインスリンが分泌されてないか、または体内でインスリンが十分に働かないために、血液中にブドウ糖が蓄積されます。
糖尿病は遺伝的な要因をはじめ、太り過ぎ・運動不足・米や小麦、穀物由来の炭水化物や砂糖の過剰摂取といった、不健康なライフスタイルが原因で発生する可能性があります(多くの方々は、炭水化物の摂りすぎが糖尿病の原因になることを知りません)。
2型糖尿病のケースでは体重を5〜10%ほど減らし、最低週2回15分程度の中強度の運動で予防できます。炭水化物の摂取量は、ご自分のこぶしサイズが目安です(糖尿病疾患をおもちの方は、こぶしの半分を目安に)。ケーキ、ビスケットなどの甘い食べ物を断つことも糖尿病の予防につながります。
アンナ先生プロフィール アイルランド・ダブリン大医学部卒(MBBCHBAO取得)。小児科、産婦人科、麻酔科、救急科、皮膚科、整形外科での経験を経て、2018年にのぞみクリニックを開業。自身も母親という立場から、こどもや女性にも優しいクリニックが信条。
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