アンナ先生の健康アドバイスー第37回 ビタミンDを積極的に!

ビタミンDを積極的に!

ビタミンD欠乏症が増えていることをご存じでしょうか。ビタミンDは主に、骨の強化と健康を保つカルシウムの働きに関わります。昨今ではガンや糖尿病、妊娠しやすい身体づくり、免疫機能の調整、風邪や肺炎などの感染症の発症・悪化の予防に関わる働きがあることも分かってきました。

ビタミンDは体内に2つの方法で取り入れることができます。一つは食品やサプリメントなど経口から摂取する方法、もう一つは紫外線を浴びて体内で生成する方法です(ビタミンDは人間が唯一体内で生成できるビタミンです!)。

ビタミンDが欠乏すると、腸管のカルシウム吸収の低下と腎臓でのカルシウム再吸収が低下するため、カルシウム不足による「低カルシウム血症」を招きます。そのため骨の軟化が起こり、成人、特に妊婦や授乳中の方は「骨軟化症」になります。また、小児の場合は骨の成長障害、例えば姿勢が悪くなる・足の骨が曲がる・くる病になるといった障害が出てきます。骨量が低下している高齢者の場合は「骨粗鬆症」になりやすく、骨折による寝たきりのリスクが高くなります。 

ビタミンDが多く含まれる食べ物には、魚類(イワシ・サンマ・ブリ・サケ)、キノコ類、卵などがあります。またビタミンDは脂溶性ビタミンなので、炒め物や揚げ物など油と一緒に摂取することで吸収率がアップします。ただし、食べ物から摂れる量は必要量の1/3程度といわれ、残りはサプリメントや太陽を浴びて増やす必要があります。屋外で顔や両腕を出し、15分から30分ほど日光浴をしてビタミンDの合成を意識してみましょう。ご自身の血中ビタミンD濃度の測定は採血でわかります。

アンナ先生プロフィール  アイルランド・ダブリン大医学部卒(MBBCHBAO取得)。小児科、産婦人科、麻酔科、救急科、皮膚科、整形外科での経験を経て、2018年にのぞみクリニックを開業。自身も母親という立場から、こどもや女性にも優しいクリニックが信条。

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