マレーシア最新芸術事情 2020年4月-ウィルスの影響

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ウィルスの影響

新型コロナウィルス感染症の影響で、様々な文化・芸術関連事業が延期あるいは中止となっています。この2〜3週間のあいだに会った芸術関係者からは、暗い
声しか聞こえてきません。3月28日に予定されていた毎年恒例のインターナショナル・ブック・フェアが無期延期、国立劇場イスタナ・ブダヤでも3月14日〜の公演やコンサートが延期に、各ギャラリーは開館しているものの、トークやフォーラムなどの関連事業は軒並み中止となっています。そして、直前でのイベントキャンセルは、各方面に余りにも大きな打撃(特に経済的な)を与えることから、先を見越して早々と延期や中止を決める団体や会社も増えてきました。各映画館で4月に公開予定だった『ワイルドスピード9』(Fast & Furious9)や『クワイエット・プレイス2』などが続々と公開延期、7月11日〜26日に予定されていたペ
ナンの人気イベント「ジョージタウン・フェスティバル」も早々にキャンセルを発表しました。4月以降のイベントを企画している人たちにとっては、先の見えない辛い日々が続くことが予想され、フリーランスで仕事を請け負っている人たちにとっては既に深刻な問題となっています。そんな中シンガポールでは、WHOがコロナウィルスをパンデミックと発表する以前の3月6日の時点で、文化芸術機関を対象としたS$160万の追加予算が今回のコロナウィルスによるダメージを補う為に用意されたと副首相より発表されましたが、その頃マレーシアでは突然の政変で観光芸術文化省の大臣がいないどころか、副首相さえもいないという状況。政変から引きずる落胆の思いもあり、「政府が動いてくれるのでは?」という期待は、もう誰も抱かなくなっていたと思います。そして案の定、対応の遅れから感染者数が急増する3月中旬辺りになると、ますます経済的被害は深刻化。商業映画館では、客足が4割減となったことが発表され、各社が様々な方策を取りはじめました。大手シネコンの1つMBOは、半径1メートル以内に他人が座らないよう、映画館各ホールの座席を一列ごとに飛ばした上で二人座って1つ
席が空くようにチケットの販売を開始。その他の映画館や劇場でも、除菌作業や来場者の体温チェックなどがはじまりました。これから更に辛い冬を迎えることになるのか、それとも春は近いのか。様々なところで負の連鎖が酷くなる前に、なんとか収まってくれることを祈るばかりです。

アティカ

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