マレーシア最新芸術事情 -2021年3月 芸術の森へのウェブ散歩

マレーシア最新芸術事情

芸術の森へのウェブ散歩

思い起こせばあれは去年の1月末、私はタイのチェンマイへ、ある美術展を見に行っていました。そう、その頃空港では既に多くの人がマスクを着けていたものの、まだ海外への行き来は自由だったのですよね。

あれから1年が過ぎ、ここ数年で近くなったはずの近隣諸国が、はるか遠く彼方に感じられます。次に訪れることができるのはいったいいつになるのか…、と悲観的になっても仕方ありませんので、近い未来にやってくる次の旅を思い描くべく、知識の蓄えを増やす時期と考えることにしました。

文化芸術は社会を映す鏡。これまでにも、アーティスト達はそれぞれの国で、その歴史から政治情勢、社会問題など語られるべきテーマを、様々な方法を用いて作品の中に表現し、それを各時代のキュレーターや研究者たちが外へと発信していきました。そんな動きも含め、日本と東南アジアの文化芸術を気軽に広く学べるウェブサイトが誕生しました!

国際交流基金アジアセンターが制作した「Jalan-jalan di Asia」という名のこのウェブサイトには、「岡倉天心」「地図」「東日本大震災」など77個のキーワードがふわふわと浮かび、それぞれのキーワードにはその説明文のほかに参考文献や映像、インタビューなど、それにまつわる事項をより深く知りたいと時に道しるべとなってくれるものが並んでいます。キーワードの選定と説明文を担当したのは、キュレーターやアーティスト、研究者など、日本と東南アジアの美術交流の担い手たち。

ぜひ観ていただきたいのはマレーシアのアーティスト&プロデューサー集団「ファイブアーツセンター」のマーク・テが文章を担当した「想像する過去、記憶する未来」というキーワードにあるビデオ『Walk This Way』。フィリピンの活動家、パフォーマンス・アーティストとして知られた故カルロス・セルドランの代表作であるマニラの史跡ツアーを収録したもので、3月10日までの限定公開となっています。

旅行ガイドブックに掲載されている情報から更に一歩、二歩先に進んで、各国、都市、人々の現在の形のその背景が分かると、次に訪れる旅はもっと有意義なものになるに違いありません。もちろん、マレーシアに関連するキーワードもありますよ。Jalan-jalan di Asiaでのお散歩はこちらからhttps://jalan-asia.jfac.jp/。

アティカ  プロフィール
あっという間に在マ歴18年。外見も中身もだいぶマレーシア化してきている自分に驚かされている…

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