マレーシア最新芸術事情 -2021年6月 有名デザイナーの華麗なる(?)転身

マレーシア最新芸術事情

有名デザイナーの華麗なる(?)転身

3度目の活動制限令が施行されたマレーシア。そういえば、去年のラマダン(断食月)は最初のロックダウンの最中に始まったのだったとふと思い出しました。

普段は仕事と家事に追われて、TVの前に座る時間などほとんどなかった私ですが、元々は大のテレビっ子。昨年のロックダウン中にはいくつかのテレビ番組にハマっていました。その一つが、ファッションデザイナーDato’ Rizalman Ibrahim(リザルマン・イブラヒム)の料理番組、「Pung Pang Rizalman」。Rizalmanと言えば、現女王のTunku Azizah Aminah Maimunah Iskandariahの服を仕立てていたことでも知られ、伝統的なデザインをベースとした華やかなクチュールやウェディングドレス、ウェディング・プランナーとして手掛ける超豪華な披露宴会場など、常に「ゴージャス」なイメージ。ちょっとオネエなキャラと歯に衣着せぬ物言いが人気のデザイナーでしたが、2020年の2月にファッション業界から引退することを突如宣言して皆を驚かせました。

そんなRizalmanがなんと料理番組のホストをするというので観てみると、どうやらその収録はスタジオではなく彼の自宅で行われたよう。パリをイメージしたというその家のインテリアは、ロココ調、バロック調、更にはビクトリア調もありの、いかにも!な装飾。にもかかわらず、作る料理はミーカリーやサンバルウダンなど全てマレー料理。幼少期の思い出などを語りながら、ファッションデザイナーとして話す時とは全く別人のような、こってこてのペナン訛りの早口爆笑トークで手際よく調理していくのです。毎回呼ばれるゲストは人気俳優や歌手などとても豪華な面々ながら、お料理が全くできない人ばかり。「あんた、そんなんで今までどうやって生きてたのよ?」なんていう鋭い言葉を投げかけられながらも、皆気付いたらペナン訛りがうつっていたりして、それもまた面白い。お料理もペナンのツイストが効いていてどれも本当に美味しそうだったのです。

そして今年のラマダン、「Pung Pang Rizalman」がシーズン2として復活していました!今年はハリラヤお祝い用のメニューを中心に、相変わらずのオネエぶりでキレッキレの辛口トークを展開。でも何よりも、自分のルーツを堂々と誇らしげに見せるその姿勢に、多くの人が心惹かれるのだろうなと改めて感じたのでした。

アティカ  プロフィール
あっという間に在マ歴18年。外見も中身もだいぶマレーシア化してきている自分に驚かされている…

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