マレーシア最新芸術事情 -2022年6月 マレーシアで活躍中の「外タレ」

マレーシア最新芸術事情

マレーシアで活躍中の「外タレ」

国営放送RTMをたまに覗いてみると、興味深い番組に出会えることがあります。しかしここでいう「興味深い」とは、残念ながら番組自体の内容や構成が面白い、といったことではなく、各民族を尊重+国語であるマレー語を重視=若干無理な番組になってしまったものを指しています。

例えば、出演者全員中華系なのにみんながマレー語で話しているドラマ。明らかにありえない設定で不自然極まりないのですが、これは台本があるのでまだよし。酷いのはトークショー的な番組で、マレー系の出演者がいないのに全員マレー語で話しているもの。日常的にマレー語を使用していない人々が繰り広げる会話は、語彙に乏しく見ていてとてもつらい気持ちになります。

他方、日本でいう「外タレ」的な存在で、流暢なマレー語を使いテレビ番組などで活躍する人が数名います。日本人でも元ミス・ユニバース日本代表の加藤ゆうみさんという方が活躍されていたのが記憶に新しいかもしれません。

現在最も有名な外タレといえば、Mat Dan(マッ・ダン)でしょう。イギリス出身でトレンガヌに住む彼は、恐ろしく上手なマレー語、しかもこてこてのトレンガヌ訛りで話します。まさに日本でいうところのダニエル・カールさんという感じでしょうか。ASTRO RIAの旅番組でその名が知れるようになった彼ですが、現在はトレンガヌ州の観光大使を務めています。

もう一人は歌手でコメディアンのMark Adam(マーク・アダム)。フィリピン人の彼はとてものほほーんとしていて決してMat Danのように饒舌ではないですが、よくお笑い番組に登場します。マシンガントークのコントを繰り広げるマレー系コメディアンの中に混じって時々ぼそっと発言するのですが、それが面白い。これからの更なる活躍に期待です。

かくいう私も、以前RTMの朝番組に出演することがありました。事前に「マレー語できませんから、英語でお願いします」と伝えていたにもかかわらず、生放送がはじまって司会者が発した第一声は、「皆さん、今日ご出演の方は日本人なのにマレー語をお話しになるとのこと。私たちの国語を大事にしてくださってありがとうございます!」背筋が凍る思いをしたのでした。

アティカ  プロフィール
あっという間に在マ歴18年。外見も中身もだいぶマレーシア化してきている自分に驚かされている…

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